セラミックインレーで治療したけど虫歯になってしまった ダイレクトボンディング治療だと大丈夫 東区香椎の患者さま
2017年09月26日
今回は、セラミックインレーを除去し、ダイレクトボンディング
治療を行なった症例です。
写真中央の歯には白い詰め物(セラミックインレー)が入って
います。
よく見ると、二つに割れているのがわかります。また、歯との
境目も目立ちます。
適切な形と、厚みを確保し、噛み合わせも考える
精度の高いセラミック治療を行えば割れたりすることは
少なくなります。
割れたかけらを取り除いたところです。
中は黒い虫歯になっています。割れているところから
虫歯菌が侵入していき、広がっていったのです。
残りのかけらも取り除き、虫歯を除去しました。
この状態から、ダイレクトボンディング治療を行なっていきます。
ラバーダムシートをかけて、歯の形を作るために様々な
器具を駆使します。
歯と歯の隙間には金属製の薄い板を入れ込みます。
この板が歯の形を作る役目を担っています。
下に見える青い楔と上のリングは、金属の板が歯から離れないよう
に固定する器具です。
これにより隙間なく理想的な形を作ることができます。
反対側も同様の操作をしていきます。
歯の隙間の大きさに応じて楔の大きさも変えています。
今回はもう少し大きい緑色の楔を使用しています。
歯と歯の間の形を作っていきます。
あとは、噛み合わせの面のみとなり、治療部位の形を
単純にすることができました。
溝や凹凸を意識し、自然な形を作ります。
器具を外すと、少し段差がありますが、ラバーダムシートを
外した後で、綺麗に磨いていきます。
噛み合わせの強さを調整し、綺麗に磨き上げたところです。
セラミックインレーと比べ、ダイレクトボンディングで
使用しているコンポジットレジンという素材は、硬さに劣りますが
かけたりすり減っても修正することができます。
また、型取りという工程を挟まず、直接歯にコンポジットレジンを
盛り、接着させているため隙間もできにくくなっています。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。