神経まで届いた虫歯 神経を抜かずに予後の良い治療 福岡市南区の患者さま
2017年09月30日
今回は、神経まで達する深い虫歯治療です。
写真中央の歯を治療していきます。
すでに銀の詰め物(インレー)が入っていますが、
歯とインレーの隙間が目立ちます。
また、インレー右側のところがなんとなく黒いように見えます。
インレーを外したところです。
このように中は真っ黒になっていましたが痛みはありませんでした。
虫歯が原因で歯が痛くなる場合、虫歯は深くまで進んでしまっていて
歯の中の神経も治療しなければならないことがあります。
歯の神経の治療をすれば痛みは治りますが、歯は自然と脆くなっていき
割れてしまうといった歯をなくすリスクが高くなります。
こういったことを防ぐために、定期的にお口の中のチェックをしていく
ことが大切になります。
虫歯をとり終えたところです。
虫歯染色液を使用し、削るところ、削らないところを明確に
しながら治療します。
虫歯をとり終えなところをよく見ると、小さな穴が空いている
のがわかります。
この穴は神経の穴で、通常このように穴が空いてしまうと神経の
治療をしなければなりません。
神経の治療を行うと歯の寿命が短くなるのでできるだけ
治療を避けます。
今回はラバーダムシートをかけ、ダイレクトボンディング治療を
行なっていきました。
神経が露出してしまったところには、特殊な白いお薬を置きます。
ここからコンポジットレジンを盛っていきます。
自然な歯の形を意識して治療を進めます。
治療後の写真です。
ラバーダムシートを使用したため歯が乾燥し白くなっています。
治療した場所と歯の色が少し異なっているように見えますが、
歯の色が元に戻ると馴染んできます。
神経に達するまで虫歯は進んでいました。
治療中は麻酔をしているため痛みは感じないですが、
治療後に痛みが出てくる可能性があります。
治療後の確認のため、後日再度来院していただきました。
再度来ていただいたときの写真です。
歯の色は治療後と比べるとやや黄色っぽくなり、
治療した場所と歯の色の違いはありません。
痛みも出ていないためこの部位の治療は終了となり、
引き続き経過を見ていくこととなりました。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。