歯の色の改善 削らずに治療 オパールストラ
2017年12月26日
今回は前回に引き続き、歯の色に対する治療です。
前回の症例と異なるところは、歯の色です。前回は白い斑点が目立っていましたが、今回の写真を見ると茶色い模様が目立っているのが分かります。今回は、この茶色い模様を目立たない様にする治療を行なっていきました。
この様に歯に茶色い色がつく原因はいくつかあります。例としてコーヒーやお茶など、習慣的に口にするものによる着色があります。飲み物によって歯に色がついた場合、大抵は歯科医院で適切な清掃を行うと、とることができます。しかし、今回の場合は色がついた原因が飲み物による着色ではなさそうです。歯の表面のエナメル質という層自体が変色していました。
茶色くなっている部分だけを削り取り、白い詰め物で埋めていくといった治療も可能ですが、歯に対するダメージは大きくなります。できるだけ削らずに治療を行うために今回もオパールストラを使用していきました。
オパールストラ治療を行なった後の状態です。一回の治療で茶色い模様は大分目立たなくなっています。
オパールストラは酸性の液の中に研磨剤が入っています。酸性の液で歯の表面の色がついたエナメル質を一層溶かし、研磨剤で綺麗に磨いています。治療後は歯の表面がやや弱くなっているため、フッ素を塗って終わることが重要です。一回の治療で色が綺麗に改善することは少なく、数回治療を行うことがほとんどです。
2回目の治療前の写真です。茶色い模様は薄くなっています。前回の治療後と比べると歯の表面に着色があるのが分かります。
2回目の治療後です。茶色い模様はほとんど見えません。この日もフッ素を塗って終わりました。
3回目の治療前です。茶色い模様は確認できないまでになっています。歯の表面には着色がついてしまっています。
この日もオパールストラ治療をしていきました。
後日の写真です。茶色い模様も着色もありません。周りの歯の色との調和を図るため、お家で行う歯のホワイトニングをしていただいています。
一番最近の写真です。治療後と比べてみても、色の後戻りなどはしていない様に見えます。
ホワイトスポット治療
費用 2万2千円×2本
デメリットとして歯が少し薄くなる