大きな虫歯治療 MTAセメント 神経を取らずに特殊な薬で治療 福岡市早良区の患者さま
2018年03月6日
今回は虫歯治療を行いました。
下の写真が治療前の状態です。二つの歯が黒い虫歯になっているのが分かります。
黒い虫歯を取り除いていきました。左側の歯から治療を進めています。虫歯を取っていくと歯の中の神経が露出しました。通常このように神経が露出してしまった場合は神経の治療が必要になります。神経の治療を行うと歯がしみたりズキズキ痛むことはなくなりますが、少しづつ歯自体が脆くなり最終的には割れてしまうことが多くなります。
今回は神経の治療を行わずにMTAセメントという特殊な薬を使用し、治療していきました。白く見えているのがMTAセメントです。この薬がうまく作用すれば神経の治療を避けることができます。
薬の家からダイレクトボンディングを行います。ラバーダムシートを使用しているため歯と詰め物はしっかりと接着します。神経が露出した際、MTAセメントを使用しましたがその時もラバーダムシートをすることにより唾液が入り込むのを防いでいます。唾液の中には様々な菌がいるので治療部位に触れないようにすることが大切です。
リングやセロハンの膜を使用しては歯の形を作っていきます。
歯の形ができました。シートを外して研磨を行います。
左側の歯の治療が終わりました。この時はしっかりと麻酔が聞いているため痛みはありません。治療した歯に痛みが出ないか確認するため少し期間をあけて奥の歯の治療を行うようにしました。
後日撮影した写真です。手前の歯は痛みはなく経過良好でした。ズキズキとした痛みが続く場合は神経を取る治療が必要になりますが今回は必要ありませんでした。
右側の歯も同じように虫歯を取り除きます。治療した左側の歯を傷つけないように金属の板を歯の隙間に入れ虫歯を取っていきます。
左側の歯の時と同じようにラバーダムシートを使用し、ダイレクトボンディングを行います。
治療後の状態です。痛みもありません。神経の治療を避けることができたためこの歯が悪くなるリスクは低くなりました。ダイレクトボンディングをしたことにより治療した部位に段差はないため汚れもたまりにくくなっています
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×2本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。