銀歯の下は真っ黒な虫歯 連続した歯の治療 福岡市西区の患者さま
2018年05月15日
今回は、銀歯の下の虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。3本の歯に銀の詰め物治療がしてあります。
まずは真ん中の歯の治療を行いました。銀の詰め物を外すと、中は真っ黒になっていました。黒くなっている部分が全て虫歯ではないので虫歯検知液を使用しながら慎重に削りとっていきます。
虫歯検知液が染らなくなりました。まだ黒い部分は残っていますが、虫歯ではないためこのまま治療を行います。
この歯はダイレクトボンディング治療を行いました。型取りが必要なく治療精度も高い方法です。緑色のシートから歯の頭だけを出して治療します。歯の形を作るためにセロハンの幕や緑色や青い楔を使用します。
歯の形はできているため樹脂を流し込み固めていきます。
噛み合わせの部分は、歯が本来持つ形を意識しながら形を作ります。
シートを外して磨いていきました。シートをかけたことにより一時的に歯茎が赤っぽくなっていますが治療した歯には特に問題ありません。
次に右側の歯の治療を行いました。
こちらの歯も詰め物を外すと中は真っ黒です。
虫歯検知液を使用しながら虫歯を取り除きました。先ほどよりも虫歯の範囲が大きいのがわかります。
緑色のラバーダムシートを使用してダイレクトボンディングを行います。
この歯は虫歯になっていた部分が大きかったため、先ほどのようにダイレクトボンディングで治療を終えるのが難しくなっています。歯の形をある程度整えるためにダイレクトボンディングを行い、被せ物をつけるための形を整えます。
ラバーダムシートを外して歯の形を整えました。歯を一周ぐるっと削りこの上から被せ物が入るようにします。
歯の型取りを行い被せ物が出来上がりました。
実際にお口の中に取り付けを行いました。今回はオールセラミッククラウンという被せ物を使用しました。色や形、精度も問題ないようです。
最後に左の歯の治療を行いました。この歯は歯が一部かけているのがわかります。
同じように銀歯を外して虫歯を取り除いていきます。
ラバーダムシートをかけてダイレクトボンディングを行います。シートをかけることにより樹脂と歯がしっかりと接着します。
歯の形を作り樹脂を流し込みます。
歯の形ができました。シートをつけたままでは噛み合わせの調整ができないため、外してから最終的な調整や研磨を行います。
治療後の状態です。3本の歯に大きな虫歯がありましたが、治療を行い特に問題ない状態になっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円 7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。