5月院長ごあいさつ
2016年05月20日
こんにちは、院長の佐伯です。
若葉萌える好季節となりました、みなさんお変わりございませんか。
今月、4日間のお休みをいただきアメリカの歯科教育施設にてセミナーを受講してまいりました。
アメリカ人は医療そのものではなくメインテナンス等で歯科を受診することが多いようです。
日本では医療で受診する方が多いのではないでしょうか。
その理由の一つに『歯医者が歯の治療をしすぎる』ということがあると思います。
私も経験があるのですが、患者さんが受診された時に治療せず『このまま様子を見ましょう』と言うと『治療をしてくれないのですか?』と聞かれることがあります。
歯医者に行くと何か治療しなくてはならないという意識が歯医者、患者さんの両方にあると思います。
僕は基本的に、歯科治療は人間の身体にとってはマイナスになるものだと思っています。
そのマイナスを差し引いても治療した方が今よりいい状態になる時には治療をするべきです。
しかし一般的に、治療すべきかの線引きのハードルがとても低く設定してあるように思います。
歯科医院側に確信がなくても、とりあえず削ったり、とりあえず差し歯を入れたりということが安易に行われすぎています。
一度歯を削ると、もう元に戻すことはできません。
治療で人間の身体で最も硬いエナメル質を削り取ってしまうと、歯が無防備な状態になってしまいます。
だから日常の歯科治療では『治療のやり直し』が大半を占めているのです。
そういう方の『治療していない歯』を見るとほとんど悪くなっていません。
一度治療した歯がまた悪くなり、再治療の繰り返しという悪循環は避けなければなりません。
そのためにも診査診断をしっかり行う事が本当に大切です。