2017年04月28日
皆様、こんにちは。今冬は暖冬とのことでしたが、さすがに寒い時期になりましたね。
うがいの時の冷たいお水で『歯がしみる!』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はその原因が、『睡眠中の歯ぎしりによる可能性が高い』ということをお話出来ればと思います。
まず歯ぎしりですが、限られた人だけがやっている習慣と思っていませんか?
これは大きな間違いで、実はほとんどの人が何らかの歯ぎしりをしているのです。
音がするのは、たまたまそういう噛み合わせの方が音が出ているだけなのです。
また、この歯ぎしりは、起きている時に思いっきり噛んだ力の10倍から20倍の力が歯にかかると言われています。
この力により『歯がすり減る』『歯が欠ける』『歯が割れる』『歯がグラグラする』『歯の根にヒビが入る』『歯の付け根がえぐれる』といった症状が現れます。
そしてこの歯ぎしりは、虫歯や歯周病の様に歯を失う原因の一つであります。
しかし、なぜこの様な歯ぎしりを人々は行ってしまうのでしょうか。
人間は進化の過程で『顎を使って攻撃する』という本能を抑制し続けてきました。
この抑制したストレスを発散するために歯ぎしりを行うのです。
実際、歯ぎしりにはストレス軽減効果があることがMRIを使った実験で確認されています。
歯ぎしりはストレスの多い現代社会では必要なのかもしれませんが、問題なのは『噛み合わせが悪い人の歯ぎしり』です。
噛み合わせが良いと、不快音は出ませんし、歯や歯茎、顎の関節などに異常をきたすことはありません。
正常な歯ぎしりを行うためにも、また歯ぎしりに耐えるためにも、正しい噛み合わせを保つことが大切です。
2017年04月27日
あけましておめでとうございます。
年も新たになりまして、少しでも皆様にお役に立つことをこの院内新聞に書いていければと思います。
まず初めに『噛むこと』の体に対する影響についてお話できればと思います。『噛むこと』の意味として、食べ物のを小さくして飲み込みやすいようにし、消化を助けることや、唾液の分泌を良くすることがあります。
しかし他に『筋肉を動かして脳に情報を伝える』『味物質の情報を脳に伝える』という役目があります。
実は『噛むこと』と脳は密接な関係にあるのです。
『よく噛む』と脳の血流量が増え、神経活動が高まります。MRIを使って実験した所、脳の種々の場所の活動が増加することがわかりました。
中でも脳の前頭前野が活性化します。ここは『思考する』『コミュニケーションをとる』『意思を決定する』『感情を制御する』『記憶をコントロールする』『意識を集中させる』などもっとも知的で論理的な機能を司る場所です。
しかし、左右の噛み合わせが安定していなかったり、奥歯が欠けているといった状態であると、脳に適度な刺激を与えられず、前向きな気持ちが出てこなかったり、ある程度の年齢であると認知症の症状が出てきたりします。
『噛むこと』は前に書いたように『食べ物の消化を助ける』だけでなく『素敵な人生』をおくるのにもとても重要なのです。
当院では『しっかり噛むこと』のお手伝いをかなり高いレベルで行えます。
気になることがありましたら何なりとお尋ねください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2017年04月27日
皆様こんにちは。今年は桜の開花が遅く、今月になっても桜が楽しめますね。
さて、先月アメリカに研修に行ってきましたが、治療計画、噛み合わせについてみっちり勉強してきました。
アメリカでは日本の様に「何となくこうなるんじゃないか」というのは許されず、システマチックに誰がやっても結果がでるという内容しか教えません。
ひとつひとつの手順にしても「この場合はこうする」とこと細かく記されており、非常に簡潔でモヤモヤした部分がありません。
私の頭の中でも今まで繋がってなかった部分等に鮮明な解説がなされており、スッキリ自信を持って診断、治療できる様になりました。
また、アメリカの歯科では睡眠の事がとても注目されており、睡眠に問題がある場合は歯科治療を考え直す必要があったり、また歯科治療によって睡眠の質が大変改善され人生の質ご向上するという事も学んできました。
それから睡眠に興味を持ち色々勉強していますが、大変興味深い事もあります。
「噛む事と体内リズムや睡眠」についての実際では、噛んで食べると睡眠や行動パターンに夜昼のメリハリができ、また記憶を司る海馬で神経の新生が起き記憶力があがる。
しかし、噛むずに食べると覚醒と睡眠のメリハリがなくなり、きおもあやしくなり更には肥満になってしまうといった事もあります。
噛む事はやはり重要ですし、新たに学ぶ事で色々お伝えしていければと、思いますのでよろしくお願い致します。