11月院長ごあいさつ
2016年11月1日
皆さま、こんにちは。秋も深まり、もう数えるほどで冬がやってきますね。
今回はお口のメインテナンスについてお話ししたいと思います。
日本人の95%が毎日歯を磨いていて、1日2回以上磨く人は73%もいるそうです。
しかし、虫歯や歯周病の患者さんが後を絶ちません。どういうことでしょうか。
実は、歯磨きをしただけで、歯が長持ちしたとか歯周病が治ったという本や論文は世界中に一つもないみたいです。
実際、歯磨きだけでは60%程度の汚れしか落とすことができません。
お口の中はお尻より汚いと言われていて細菌の宝庫なんです。
その細菌が毎回40%ほど掃除されないままお口に残り続けてしまうのです。
ですからどうしても歯科医院でのプロッフェショナルなケアが必要なのです。
基本的に日本人の頭の中には歯科医院は『歯が悪くなった時に治療をするために行くところ』という概念が強く残っております。
歯に異常がなくても歯科にメインテナンスに通う人は日本人全体で2%しかいないようです。
それは『虫歯になっても保険で安く治療できるから大丈夫』という意識があるからかもしれません。
しかし、天然の歯は失うと二度と元に戻らないものであり、失った際のリスクは計り知れないものがあります。
北欧の国では21世紀の資本は機械やお金ではなく『人間そのものが国の財産だ』という意識があるため、身体全体の健康に大きな影響を与える歯を悪くしないよう予防することにとても力を入れています。
『歯を治療しなくて済むように定期的に行くところ』という意識が完全に定着しています。
『口の中をみれば、寿命がわかる』と言われる通り、口の中は脳や身体全体と関係しています。
歯を大事にして健康を保ちましょう。