過去の院内新聞 平成28年12月号
2017年05月19日
こんにちは。今年も残す所わずかになってきましたね。
時が過ぎるのはこうも早いのかと毎年実感する時期です。
さて、11月に歯科治療用の椅子を1台増設しました。
増設した椅子はドイツのカボというメーカーの最上級モデルで、
世界で1番優れている治療椅子です。
どうやら現時点で置いてあるのは福岡では当院だけのようです。
歯を削りやすかったりと歯科医側にとって使いやすいということもありますが、
やはり『感染』という事にはかなり気をつかっています。
椅子の中に消毒液を入れ込む事ができ、治療中に出てくる水は、すべて消毒されているという、
日本のメーカーにはないシステムが採用されています。
ちなみに、感染という事でいうと、日本の歯科医院は中国よりも衛生管理ができていないというお話もあります。
読売新聞の報道によると7割の歯科医院で歯を削る器具をアルコールで拭くだけで使用しているとか・・・
そういう報道がなされると不安な気持ちになられる患者さんもいらっしゃると思いますので、
当院で行っている対策をお話したいと思います。
まず院内の空気です。
歯科医院に行くと独特の匂いを感じたことはありませんか?
その匂いの正体は、歯等を削る時に飛び散る粉末や薬液です。
この中にはバイ菌や血液も含まれています。当然体にとって良いわけはありません。
当院は強力な医療用空気清浄システムで院内の空気を清潔に保っています。
歯科医院独特の匂いがしないのはそのためです。
次に、当然ですが例えば手袋や紙コップ、エプロンなどは患者さんごとに使い捨てします。
しかし、すべて使い捨てにできるわけではありません。
治療に使用する器具は感染予防対策を行って再度使用します。
具体的には使用直後に薬液で消毒を行い、その後に手洗い洗浄します。
そして超音波洗浄機で細かい汚れを取り除きます。
最後にパッキングしてオートクレーブという高圧蒸気滅菌器にて滅菌処置を行います。
そのパッキングのまま保管します。これで感染の可能性はなくなります。
もちろん歯を削る器具もオイル注入後にオートクレーブにて滅菌したのちに使用しております。
歯科ではかなり多くの割合で、出血を伴う処置を行います。
例えば、歯を削る際でも、麻酔をすることが多く、麻酔の時に出血します。
ですので感染源はとても豊富なのです。
感染源を取り除くはずの歯科で新たな感染を起こす何てことは絶対にあってはいけません。
もちろん今後も感染対策に必要なものは取り入れていきます。
何かお気づきのこと等ございましたらお知らせいただければと思います。