1月院長ご挨拶
2016年01月8日
あけましておめでとうございます。
年も新たになりまして、少しでも皆様にお役に立つことをこの院内新聞に書いていければと思います。
まず初めに『噛むこと』の体に対する影響についてお話しできればと思います。
『噛むこと』の意味として、食べ物を小さくして飲み込みやすいようにし消化を助けることや、唾液の分泌を良くすることがあります。
しかし他に『筋肉を動かして脳に情報を伝える』『味物質の情報を脳に伝える』という役目があります。
実は『噛むこと』と脳は密接な関係にあるのです。
『よく噛む』と脳の血流量が増え、神経活動が高まります。
MRIを使って実験したところ、脳の種々の場所の活動が増加することがわかりました。
中でも脳の前頭前野が活性化します。
ここは『思考する』『コミュニケーションをとる』『意思を決定する』『感情を制御する』『記憶をコントロールする』『意識を集中させる』などもっとも知的で論理的な機能を司る場所です。
しかし、左右の噛み合わせが安定していなかったり、奥歯が欠けているといった状態であると、脳に適度な刺激を与えられず、前向きな気持ちが出てこなかったり、ある程度の年齢であると認知症の症状が出てきたりします。
『噛むこと』は前に書いたように『食べ物の消化を助ける』だけでなく『素敵な人生』をおくるのにとても重要なのです。
当院では『しっかり噛むこと』のお手伝いをかなり高いレベルで行えます。
気になることがありましたら何なりとお尋ねください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。