白い色が目立つ歯の治療 エナメルマイクロアブレージョン ホワイトスポット治療 福岡市博多区の患者さま
2017年12月19日
今回は、前歯の治療です。
写真の前歯は特に虫歯が進んでいるわけではありません。歯の表面の色がまだらになっており、白い斑点が目立ちます。この様に歯の表面に現れる白い斑点をホワイトスポットと呼びます。
ホワイトスポットが現れる原因は大きく二つに分けられます。一つはごく初期の虫歯、もう一つは歯の表面にあるエナメル質という層の形成が不完全ということです。歯を形成する段階(まだ歯が生えていない時期)に強い衝撃を受けたり、前の乳歯が虫歯になる、過剰にフッ素を取り込むなどしてしまうとエナメル質の形成がうまく行かずにホワイトスポットとなることがあります。
今回はこのホワイトスポットの治療を行なっていきました。
今回行なった治療はエナメルマイクロアブレージョンという方法です。歯を削ったりするのではなく、エナメル質を薄く一層溶かし、ホワイトスポットを消そうという治療法です。
治療には特殊な薬剤を使用します。今回はオパールストラという薬剤で治療を行なっています。
まずは薬剤が歯以外のところに付着しない様にラバーダムシートというゴムのシートをかけていきます。薬剤は酸性になっているため歯茎や唇などについてしまうとよくありません。この治療を行う場合このラバーダムシートの使用が必須となります。
歯の表面に薬剤を置き、専用の器具を使い歯の表面に塗り広げていきます。
治療後の写真です。ホワイトスポットはかなり目立たなくなっています。一見これで治療が終わった様に見え得ますが、この治療は一回では終わりません。歯の表面をわずかに溶かすため、日常生活で口に入れるものの色がついてしまいます。
しばらくたった時の写真です。少し着色しているのが分かります。ここから再度オパールストラを使用しました。
使用後です。歯の着色はとれ、ホワイトスポットは見えません。この患者さまの場合はもう一度オパールストラを使用しました。
治療後しばらくたった後の写真です。色がつくこともなくなり、白く目立っていたホワイトスポットも無くなっています。
周りの歯との白さを統一するためにも治療後はホームホワイトニングという、マウスピースにホワイトニングの薬材を入れご自宅で使用していただく治療が必要になります。
ホワイトスポット治療
費用 2万2千円×2本
デメリットとして歯が少し薄くなる