奥歯の虫歯 白い詰め物 セラミック インレー 福岡市西区の患者さま
2019年02月15日
今回は、奥歯の虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。治療を行なったのは左側の歯で、すでに銀の詰め物で虫歯治療がされていました。歯の中央から奥にかけて詰め物が入っています。このように歯の一部を覆う詰め物をインレーと呼びます。レントゲン写真を確認するとインレーと歯の間に大きな段差があり中で虫歯が広がっていました。
まずは、麻酔を行いラバーダムシートをお口にかけて銀の詰め物を外していきます。
銀の詰め物を外したところです。詰め物の下は黒っぽい汚れが溜まっていました。
左側をよく見ると白い線のような部分が見えます。以前の詰め物治療で虫歯除去後にされた白い詰め物が見えています。この白い詰め物の周り、下にも虫歯が広がっていたのでこの白い詰め物も除去し虫歯を取り除きます。
虫歯を取り除きました。虫歯染色液を使い染まっている部分をしっかりと削り取ります。虫歯染色液をつかうことにより虫歯の取り残しは無くなります。
虫歯があった部分を強拡大で見ています。歯茎よりも下の方まで虫歯になっていたことがわかります。
まだ黒っぽい部分は残っていますがこの部分は虫歯ではないので削り取る必要はありません。
インレーを外した後の治療では、型取りを行わずに直接コンポジットレジンという樹脂を詰めていくダイレクトボンディングを行うことが多いのですが、今回のように歯茎の下の方まで虫歯が広がっていた場合その部分に段差無く樹脂を詰めていくことは難しくどうしても精度が低くなってしまいます。
今回は、型取りを行い歯茎の下の歯の形も模型に起こし、その状態で精度の高いセラミックインレーを作っていくことになりました。
インレーの色は周りの歯の色を参考にして決定します。
二種類のシリコン製の型取り材を使用し型取りを行います。型取りしたものが変形してしまうと、この後作る模型も実際のお口の中とは少し変わってしまいます。なるべく精度が高く変形量が少ないものを使用しています。
型取り材に石膏を流し込みお口の中の模型を作成しました。歯茎の形やその下の歯の形も再現されています。
模型場でセラミックインレーを作っていただきます。
出来上がったセラミックインレーを取り付けました。取り付け時、歯を乾燥させる必要があるためやや白っぽくなっています。はみ出した接着剤の除去で歯茎も少し荒れています。
後日、確認で来ていただいた時の写真です。歯の色は元に戻り詰め物の色も馴染んでいます。荒れた歯茎も治り問題はありません。
セラミックインレー
費用11万円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。