古い銀歯 浮いている 虫歯になりにくい治療 福岡市中央区の患者さま
2019年04月19日
今回は、銀歯を外して被せ物のやりかえ治療を行いました。下の写真は治療前のものです。中央の歯は銀歯での被せ物治療がしてあります。銀歯の表面はザラザラとしており、ふちの部分は欠けて隙間がある様に見えます。
横から見たところです。歯と銀歯の境目には段差があり、セメントと呼ばれる接着剤がはみ出しています。銀歯が浮いてしまっている様です。
まずは古い銀歯を外して中の状態を把握する必要があります。銀歯は歯科用ドリルで削りながら外していくのですが金属の粉が水とともに喉の奥に入っていってしまいます。極力削りカスが流れていかない様に緑色のラバーダムシートをお口に取り付けて治療を進めます。このシートを取り付けると水や削りカスはシートの上に貯まる様になっています。
貯まる水をバキュームと呼ばれる掃除機で吸い取りながら銀歯を外していきます。写真右側には金属の削りカスが溜まっています。
銀歯を外し終えました。
ラバーダムシートを外し、歯の状態を確認しました。黒っぽい虫歯になっているところがあり、横の歯との隙間にも虫歯ができていました。
虫歯を取りきり新しいラバーダムシートをお口に取り付けました。虫歯を取り除いたことにより歯の形がいびつになっています。
ダイレクトボンディングという方法で虫歯で失った歯の形を大まかに回復していきました。
ラバーダムシートを外したところです。この状態から歯の形を整えていき被せ物が入る様に準備していきます。
歯の周囲を全周ぐるっと削り形を整えました。被せ物には必要最低限の厚みが決まっています。被せ物の形をイメージし、その厚みを確保できる様な形になっています。
形を整えた後は歯の型取りを行います。お口の中の情報を歯科技工士さんに伝えるために大切な行程です。この行程でズレが生じると被せ物を精密に作ってもお口の中とはズレた状態でできてきます。そのため型取り材には精度の高いシリコーン製のものを使用しています。
型取りしたものに石膏を流し込みできた模型です。この模型上で歯科技工士さんに被せ物を作っていただきます。
出来上がった被せ物です。
実際にお口の中に取り付けを行いました。パッと見ただけでは治療した歯とは分からない自然な仕上がりになっています。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。