2018年05月26日
今回は、二本の歯のダイレクトボンディング治療を行いました。下の写真は治療前のものです。一番奥の歯には銀の詰め物治療がされています。手前の歯には白い詰め物が入っているように見えます。
まずは、奥の歯の銀の詰め物を取り除いていきました。大きな虫歯はないように見えます。
角度を変えて手前の歯との隙間を確認しました。手前の歯は虫歯になっていました。
手前の歯の白い詰め物を取り外していきます。下には黒くなった虫歯が見えます。
詰め物、虫歯を取り除きました。虫歯染色液を使用し、取り残しがないことを確認しています。
通常の銀の詰め物治療とは異なり、ダイレクトボンディングは型取りを行わない治療法です。基本的には一回の治療で終了します。虫歯除去後は緑色のラバーダムシートと言われる幕を歯にかけていきます。このシートを使用することにより治療部位が見やすくなるだけでなく、唾液、呼気が歯に付着しなくなるため治療精度が向上します。
歯の形を再現するため、様々な器具を使用します。この形に直接詰め物治療を行なっていきます。
奥の歯の形を整えた後は、同じように手前の歯の治療を行います。
使用する詰め物の色も歯の色に似たものを使用しています。治療中は歯自体が乾燥し白くなっているため色の違いが少しわかります。
後日確認した時の写真です。歯の色も元に戻っているため、詰め物との境目も目立ちません。直接詰めていく方法なので、小さな隙間はできにくく治療箇所から虫歯になる可能性は低くなっています。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円 7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年05月22日
今回は、ブリッジを外して治療を行なっていきました。下の写真は治療前のものです。被せ物がしてあります。よく見ると全て繋がっています。真ん中の二本の部分は歯がなく、右と左奥の歯で四本分を支えるブリッジという形になっています。
ブリッジを外しました。真ん中の二本の部分は歯がないことがわかります。二本の歯で四本分の力を支えるとなると、支える歯には大きな負担がかかります。今回は歯のない部分にインプラント治療を行い、負担を減らしていきました。
まずは、ブリッジの下で虫歯になっていたところを取り除き、形を整えました。
外したままの状態では治療を進めている間お食事がしにくくなるため、仮歯を取り付けます。
今回はインプラントガイドという装置を使用し、インプラント治療を行いました。治療前にどの位置にどれくらいの深さでインプラントを入れていけばいいのかを決め、その位置に正確に埋入できるようにガイドを作成します。ガイドを使用した状態では事前に決めた方向、深さまでしかインプラントを埋入できないため、ずれてしまうことが少なくなります。
インプラントを埋入したところです。
インプラントに丸いカバーをつけて糸で縫合していきます。
仮歯の形を修正してしばらく時間をおきます。
インプラントは骨と結合し、歯茎の傷もなくなっています。この状態から型取りを行います。
型取りしたものから作成した模型です。この模型に合わせた被せ物を作っていただきます。
できた被せ物です。インプラントの部分の被せ物には穴が空いています。これはインプラントと被せ物を固定するためのネジ穴です。万が一インプラントに問題が起きた場合被せ物の除去が容易になります。
お口の中に取り付けを行いました。ネジ穴はコンポジットレジンで埋めています。両奥の歯にはオールセラミッククラウンが入っています。それぞれの歯が一本ずつの力を負担するので、両奥の歯が悪くなりにくくなっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×2(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
インプラント治療
528000円×2本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2018年05月15日
今回は、銀歯の下の虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。3本の歯に銀の詰め物治療がしてあります。
まずは真ん中の歯の治療を行いました。銀の詰め物を外すと、中は真っ黒になっていました。黒くなっている部分が全て虫歯ではないので虫歯検知液を使用しながら慎重に削りとっていきます。
虫歯検知液が染らなくなりました。まだ黒い部分は残っていますが、虫歯ではないためこのまま治療を行います。
この歯はダイレクトボンディング治療を行いました。型取りが必要なく治療精度も高い方法です。緑色のシートから歯の頭だけを出して治療します。歯の形を作るためにセロハンの幕や緑色や青い楔を使用します。
歯の形はできているため樹脂を流し込み固めていきます。
噛み合わせの部分は、歯が本来持つ形を意識しながら形を作ります。
シートを外して磨いていきました。シートをかけたことにより一時的に歯茎が赤っぽくなっていますが治療した歯には特に問題ありません。
次に右側の歯の治療を行いました。
こちらの歯も詰め物を外すと中は真っ黒です。
虫歯検知液を使用しながら虫歯を取り除きました。先ほどよりも虫歯の範囲が大きいのがわかります。
緑色のラバーダムシートを使用してダイレクトボンディングを行います。
この歯は虫歯になっていた部分が大きかったため、先ほどのようにダイレクトボンディングで治療を終えるのが難しくなっています。歯の形をある程度整えるためにダイレクトボンディングを行い、被せ物をつけるための形を整えます。
ラバーダムシートを外して歯の形を整えました。歯を一周ぐるっと削りこの上から被せ物が入るようにします。
歯の型取りを行い被せ物が出来上がりました。
実際にお口の中に取り付けを行いました。今回はオールセラミッククラウンという被せ物を使用しました。色や形、精度も問題ないようです。
最後に左の歯の治療を行いました。この歯は歯が一部かけているのがわかります。
同じように銀歯を外して虫歯を取り除いていきます。
ラバーダムシートをかけてダイレクトボンディングを行います。シートをかけることにより樹脂と歯がしっかりと接着します。
歯の形を作り樹脂を流し込みます。
歯の形ができました。シートをつけたままでは噛み合わせの調整ができないため、外してから最終的な調整や研磨を行います。
治療後の状態です。3本の歯に大きな虫歯がありましたが、治療を行い特に問題ない状態になっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円 7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年05月12日
今回は、根管治療後に被せ物治療を行いました。
下の写真は治療前ものです。銀歯が入っていますが、細かい傷が目立ちます。歯の形も凹凸が削れて無くなっています。目に見える部分だけではなく、歯の根っこには汚れが溜まっていました。
まずはラバーダムシートを使用しながら根管治療を行います。通常根管治療は入っている被せ物は全て外して行いますが、被せ物を全て外すとラバーダムシートを取り付けるのが難しくなります。今回は、歯の中心にのみ穴を開けて治療を行いました。ラバーダムシートを使用すると治療部位が見やすくなる、唾液や血液が入りにくくなるなどの利点が生まれます。根管治療は細かい治療です。治療部位を見やすくすることにより精度が向上します。唾液などが入り込むのを防ぐ効果もあるため、細菌が入り込むのを防ぐことができます。ラバーダムシートを使用することにより治療の成功率は上がると言われています。
オレンジ色の薬を取り除き、根管内を綺麗に清掃します。その後、再度薬を詰め直します。
古い被せ物は取り外して、中に土台を入れました。歯の形を整えて型取りを行います。歯の周りに黒い糸が入っています。この糸を入れることにより、歯茎と歯の境界がわかりやすくなります。
型取りしたものです。精度の高いシリコーン製の型取り材を使用しています。
被せ物を取り付けました。横から見ても隙間などはありません。
歯の色、形も天然の歯に近づけて作成しています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2018年05月8日
今回は、虫歯治療を行いました。下の写真は虫歯治療前のものです。一見すると黒い虫歯はないように見えます。
歯を様々な角度から観察、レントゲンの写真を注意深く見ていくと虫歯を見つけることがあります。今回の場合は歯と歯の隙間から虫歯になっているのを見つけました。表面を少し削ると、中が黒くなっておりボソボソとした感じがわかります。
さらに歯を削っていきました。黒い虫歯はもう少し深くまで進行しているようです。
虫歯検知液を使用していきながら虫歯を取り除いていきます。液を使用すると、虫歯菌に感染しているところはピンク色に染まります。その部分を削り、また染めるを繰り返します。
液を使っても染らなくなりました。虫歯を全て取り切ったということです。銀の詰め物治療を行う場合、ここからさらに健康な歯を削っていく必要があります。できるだけ健康な歯を残すために今回はダイレクトボンディングという方法で治療を行いました。
虫歯を取りきった状態から、緑色のラバーダムシートという膜をお口にかけていきます。シートには穴を開けており、ちょうど歯が穴から出るようになっています。
ラバーダムシートを使用すると、歯に唾液や呼気がつかなくなります。直接詰め物を接着させる方法なので、湿気がつくとうまく治療することができなくなるからです。
歯の形を作り詰め物を接着させました。
治療後の写真です。隙間や段差はありません。削る範囲も最小限になっているためダメージの少ない治療になっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。