2016年01月27日
ある程度の年齢になると、全身疾患を持っている事が少なくありません。
この方は肝炎を持ってあって、他の歯科医院でインプラント治療は難しいと言われたそうです。
しかし、患者さんはどうしても噛みたいという事で、内科の主治医の先生に確認したところ出血をなるべくしない様に治療すれば大丈夫との事でした。
血が止まりにくいので、その点を注意する必要があります。
基本的にインプラント治療は『麻酔をして歯茎を切り開いて骨をあらわにして』治療をしていきますが、出血を伴います。
ですので、ダメージが最も少ない方法としてインプラントガイドを使って、歯茎を切り開かないで治療するとダメージが避けられます。フラップレスという方法です。
下の写真は治療前と治療後です。右上と左下にインプラント治療を行いました。
術前術後のレントゲン写真です。
CT写真を撮影して、パソコンに取り込みパソコン上でどこにインプラントが入ると一番いいのかをシミュレーションします。
シミュレーションが終わると、機械でインプラントガイドを作ります。
まず右上の歯からシミュレーションを行います。
下の写真がインプラントガイドを使って治療したところです。
お口の中にインプラントガイドを入れ、その方向に沿って穴を開けていくと無駄に歯茎を傷つける事がありません。
必要最小限の侵襲で治療を行う事が出来ました。
全く狂いなくシミュレーション通りにインプラントを埋入することができます。
出血が止まりにくい方でしたが、術後はほとんど出血もありませんでした。
下がインプラントの上部の歯が入ったところです。
全く問題なく色んなものを食べる事ができます。
下の歯も同じ様にシミュレーションを行います。
ダメージが少なく済む様に、インプラントガイドを使ってインプラント治療をしていきます。
術後のインプラントの上部の歯が入ったところです。
天然の歯と見分けもつかず、違和感なく自然な状態でお口の中に存在しています。
インプラント治療
528000円×5本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月21日
上あごに少ないダメージでインプラント治療を行った患者さんです。
下の写真が術前術後です。
治療前の写真とレントゲンですが、歯を抜歯し時間が経過した状態です。
ここから『ステント』という『インプラント治療をどの場所に行うのがいいのか』を調べるための器具をお口の中に装着してレントゲンCTを撮影します。
上あごには上顎洞(副鼻腔)という空洞があり、インプラント治療するためには骨を造る必要があることが多いのですが、計測した結果上顎洞までの距離は8ミリでした。
以前は上あごには12ミリのインプラントを埋め込む必要があると言われていましたが、当院で使用しているストローマンインプラントは8ミリで全く問題ありません。
しかし、穴を開けるときには1ミリもオーバーするわけにはいきませんので慎重に治療を行う必要があります。
実際に治療を行った写真です。
インプラント治療は通常、メスで歯茎を切開して歯茎を開き骨をむき出しにして治療を行いますが、事前にしっかり計画を立てておけば必要な部位だけの切開で治療のダメージを最小限度に抑えることができます。
この術式をフラップレス治療と言います。
実際に治療が終わった写真です。
計画通り、1ミリのくるいもなく上顎洞ギリギリにインプラント治療を終えました。
ほとんどダメージはありません。患者さんは痛みも腫れも全く訴えませんでした。
当院で使用しているストローマンインプラントは世界で最も信用の置けるインプラントで、治療終了から4週間で骨とくっつき、型取りを行えます。
この患者さんも4週間後には型取りを行いました。インプラントも周りの歯茎もとてもきれいな状態です。
インプラントを取り付けた状態です。患者さんは違和感もなにもおっしゃっていません。
普通の歯と同様なんでも噛むことができています。
横からみた術前術後です。
見た目も天然の歯とほとんど区別がつきません。
インプラントは今は噛む事だけでなく、見た目も天然の歯と同じくらいのクオリティーで作る事ができます。
術前術後のレントゲン写真です。
インプラントの周りはしっかりとした骨で覆われ、メインテナンスをキチンと行えばまず悪くなる事はないでしょう。
今は安心して何でも食べる事ができています。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月20日
前歯の虫歯が進行した患者さんです。
上の前歯4本はオールセラミックで治療しております。
その他の前歯はダイレクトボンディング(コンポジットレジン)にて治療しています。
適切に治療すれば、もともとこの方が持ってあった天然の歯と遜色ないくらいまで回復できます。
以下は治療前、治療後です。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×4本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×7本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2016年01月15日
銀歯を外してみると深いところまで虫歯が広がっているということは日常的に目にします。ほとんどすべての銀歯は中が何らかの問題があると言っても過言ではありません。
下の写真は、銀歯をやりかえたときの写真です。治療前と
治療後です。
今回、この矢印の治療した2本の歯について治療手順を見ていただければと思います。
治療前の拡大写真です。ここから銀歯を外していきます。
銀歯を外してみると、やはりこれだけ虫歯が進行しています。
この虫歯を全部除去して、コンポジットレジンにてダイレクトボンディングを行ったところです。
次は、手前の銀のクラウンが入っている歯です。
外してみると虫歯が進行しています。
まだまだ深いところまで虫歯が進行しています。
虫歯を除去しました。
このままでは、歯の型取りをすることができないので、コンポジットレジンにて歯の土台の形を作っていきます。
この状態で、シリコン印象材で型取りをしていきます。
色々な角度から、歯の色を調べるために写真を撮ります。
最終的に取り付けたジルコニアオールセラミッククラウンです。
周りの天然の歯とほとんど見分けがつきません。
横から見たところです。
完璧な適合です。完全にフィットしています。
色の段差がありますが、この歯は奥の歯ですので、歯頸部まで削っていません。
もちろん前歯だと、この様な段差はありません。
銀歯のままでこのまま過ごしていたら、更に虫歯が進行し神経まで届いてしまいます。
神経の治療をしても、数十年すると歯が折れてしまい抜歯が必要になります。
これだけ精度が高い治療であると、この先安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月14日
他院にてセレックで治療した歯がかけたため、ダイレクトボンディングにて治療した患者さんです。
セレックは、即日で出来る治療法ですが、予知性はダイレクトボンディングの方に軍配があがると思います。
下の写真ですが、セレックで治療した歯はどうしても境目が目立ってしまいます。
目立つという事はそこに隙間があるという事です。
セレックで治療した歯を外して悪いところを取り除いたところです。
セレックで治療するとしたら、さらに歯を削る必要があります。
ラバーダム防湿を行い、歯をお口の中から隔離します。
コンポジットレジンを充填したところです。
その後噛み合わせの調整を行い、ピカピカに研磨します。
数ヶ月経った写真ですが、境目は確認できません。
今後も安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2016年01月12日
不自然な前歯をセラミックを用いて全体的な治療をなさった症例です。
治療後は右の様になりました。
術前術後の全体のお写真です。
噛み合わせも全体が当たっていなかったのですが、しっかり全体の歯がかみ合う様に治療しています。
術前のレントゲン写真です。
残せない歯が2本あったため、そこの部分はインプラントで治療しています。
詳しいレントゲン写真です。
術後です。
e-maxというセラミックの材料で治療しておりますので、レントゲンでもどこを治療したのか見分けがあまりつきません。
治療前は奥歯に負担がかかる噛み合わせです。
しかし、治療後は安定した見た目と噛み合わせになっています。
インプラント治療
費用 528000円×2本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×14本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月9日
一般的に総入れ歯は上は安定するのですが、下の総入れ歯はなかなか安定しません。
そこで、インプラントを2本埋め込み、そのインプラントにボタンの様なものを付け、入れ歯をカチッと止める方法を行うと、下の入れ歯がとても安定しお食事中に外れることもなくなります。
この様な状態です。
レントゲンではこの様な感じです。
入れ歯にもインプラントとカチッとハマる様なボタンを取り付け、簡単に取り外しが出来るようになります。
今まで、下の総入れ歯がすぐ外れるといった事に困ってある方にはとてもおすすめな方法です。
治療費、治療期間ともに大幅に抑える事が出来、効果が非常に高い治療です。
インプラント治療
385000円×2本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、ロケーター)
総義歯
330000円
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
総義歯はインプラント部分で割れる可能性がある。
2016年01月8日
上あごの骨が薄く治療が難しい方に少ないダメージでインプラント治療を行った患者さんです。
下の写真が術前術後のレントゲン写真です。
下の写真は抜歯した直後と治療が終わった状態のお口の中の写真です。
下は初診の時のお口の写真とレントゲンですが、頑張って治療してあるのですが、歯の神経を取ってある歯が外部吸収という状態に陥っています。
残念ですが、こうなってしまうと、もう残すことは出来ません・・・
抜歯をしなければならないのです・・・
抜歯して約2ヶ月経ったところです。
このままでは、噛むことができませんし、これからどんどん歯が移動してきてしまいます。
ですので早く治療しなければなりません。
この方の様に、歯が1本無くなって前後の歯が健康ならば、現在の歯科医療ではインプラント治療が最も優れた治療法です。
しかし、上あごの骨はその奥に副鼻腔があり、骨の厚みがほとんどないことが多いのです。
現在のインプラントは最低でも8mmの長さが必要です。
この方もレントゲンCTを撮影したところインプラントが入る部分には約1mmほどしか骨がありません。
以前は、サイナスリフトという治療法で副鼻腔の中に大幅に骨を作り1年ほど待って、それからインプラント治療を行うということしか方法がありませんでした。
大規模な手術を伴う方法で、体への負担とまた時間もものすごくかかります。
今では、ソケットリフトという方法で、体へのダメージも少なく治療の時間も大幅に短縮できます。
実際に治療した行程です。
副鼻腔にはシュナイダー膜というとても薄い膜があるのですが、その膜を破らない様にゆ〜っくり、やさ〜しく骨に穴を開け、上あごの骨と膜の間に少〜しずつ人工骨を挿入していきます。
すると、副鼻腔の中に骨材が気球の様に入っていくのがわかります。
この時に膜が破れていたらこの様にはなりません。
骨材が十分に入ったのを確認したら、またそ〜っとインプラントを埋め込んでいきます。
この時はインプラントは薄い骨だけにしか支えられていませんので、慎重さが特に必要です。
治療が終わった時のお口の写真です。
これから2〜3ヶ月様子を見てもらいます。
時間が経過し、レントゲンを撮影したところです。
インプラントの周りが白く写り、骨が出来ているみたいです。
CTでも確認します。
インプラントを支えるのに十分な骨が出来ています。
しかし、これだけでは安心できませんので、『ペリオテスト』というインプラントの強さを測定する機械で測定します。
−7という最も信頼出来る数値が出ました。
これで、完全に骨とくっついていることが確認できました。
ここまで確認できて、型取りをしていきます。
下の写真がインプラントの上に歯を取り付けた写真です。
天然の歯とほとんど見分けがつきません。
噛み心地も天然の歯同様、違和感はありません。
こうなると、今後は安心です。
『インプラント治療はあまり良くないと人に聞いた』などと患者さんから聞くことがあります。
実際、他院でインプラント治療をなさった方でもあまり良くなかったと言われることがありますが、ほとんどが原理原則を忠実に守ってないことが原因です。
インプラント治療にはルールがあります。それを守らなければ、どんな良い治療と言われていても予後は明るいものではないでしょう。
しかし、キチンとした計画、施術を行うと、人間にとってインプラント治療はとても素晴らしいものです。
何も日本だけで行われている治療ではなく、世界中で行われている信頼出来る治療法なのです。
ですので、歯で苦労してある方は是非、信頼出来る医院で診査なさることをお勧めします。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月7日
歯周病で抜歯した後、骨を作ってインプラント治療した症例です。
下の写真が術前術後です。
治療前の状態です。
歯周病が進行し、お口の中全体が噛めないような状況になっています。
拡大するとこのようになります。
レントゲン写真でも歯の周りの骨がほとんど溶けているのがわかります。
抜歯を行った所です。
時間が経過しても完全に骨が回復しません。
インプラント治療を行う時のCT写真です。
このままでは治療が進まなくなるのでインプラント治療と同時に骨の造成を行いました。
インプラントの周りに人工骨を置き、メンブレンという膜で骨材を覆った所です。
3ヶ月経過するとインプラントの周りに骨が出来てきました。
レントゲンでもインプラントの周りに黒い影が少なくなり、安定してきたことがわかります。
こうなると安心です。
型取りを行い、インプラントに歯を取り付けます。
術前と比較すると完全に骨が出来ているのがわかります。
この様に歯周病でごそっと骨がなくなった場合には、骨を作る必要があることがあります。
しっかり計画を立て、キチンとした技術で治療すれば望むようなお口の中を作ることができるのです。
術後、メインテナンスで通院されてますが壊れる様子は全くありません。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月6日
下の写真は2本とも抜歯と同時にインプラント治療を行った方の左側から見た所です。
治療前と治療後です。
どこにインプラント治療をしてあるのかわからないくらい、自然の歯に近い歯となってます
インプラント治療した歯以外も治療しておりますので、全体としてとても良い状態になってます。
これが治療前の状態です。
歯科医師が見ても抜く必要がなさそうな歯ですが、患者さんは『ずっとムズムズが止まらない』
とおっしゃってました。
検査の結果、歯にヒビが入っていることが判明しました。
その場合は抜歯が必要となります。
抜歯した歯です。
真っ二つにヒビが入っており、根元の方まで割れています。
この状態であれば、歯を残そうとしても無理があります。
そして、歯を抜歯したのと同時にインプラント治療を行います。
抜歯と同時にインプラント治療を行うことは様々なメリットがあります。
まず、麻酔が1回ですみ、外科的な処置も1度で済みます。
また、歯を抜くと骨が吸収するのですが、骨の吸収を防ぐことが出来、
また歯ぐきの形も変化しないため、最終的に天然の歯と同じ様な形を作ることができます。
抜歯して同時にインプラント治療を行った写真とレントゲンです。
抜歯した穴とインプラントには隙間があるためインプラントの周りには完全に骨がありません。
2ヶ月ほど経過したところです。
インプラントの周りには骨が出来てきました。
これは、事前にこの様に骨が変化するということを見越した上で治療しているからです。
この状態で型取りを行います。(前後の歯も治療が必要であったため治療しています。
歯を取り付けたところです。
ほとんど天然の歯と見分けがつかない様な歯ができました。
もちろん噛み合わせ等にも細心の注意を払っております。
治療後、レントゲンCTを撮影しましたが、インプラントの周りは硬い骨で覆われ
今後、悪くなるリスクは極限まで排除されています。
術前術後です。
しっかりとした計画と技術を駆使することで、今後不安のないお口の中を再現することができます。
もちろん歯を失う前の天然の歯と見分けがつかないくらいの見た目まで回復できます。
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。