2018年04月21日
今回も連続した歯の治療です。前回、後ろの二本の歯の治療を紹介したので、今回は、手前の二本の歯の治療を紹介します。下の写真は治療前の状態です。二つの連続した歯に銀歯が入っています。
奥の銀歯を外しました。中は、ボソボソっとした感じがします。虫歯検知液で色をつけるとわかりますが、ボソボソしたところは虫歯になっていました。
虫歯だけ取り除いていきました。取り除く前と見比べると虫歯が大きかったことがわかります。
ダイレクトボンディング治療を行います。ラバーダムシートをかけて歯の形を作っていきます。
歯に沿わせたセロハンの膜に合わせてコンポジットレジンを流し込みます。噛み合わせの部分は凸凹を再現しながら治療を進めます。
奥歯の治療が終わりました。今回は、手前の歯の治療も進めていきました。
今入っている銀歯を外していきました。大きな虫歯はなさそうですが中は汚れています。
詰め物治療がされていた部分だけ取り除きます。詰め物の下は黒い虫歯になっていました。
虫歯を取り除きラバーダムシートをかけます。
今回もダイレクトボンディングを行います。今回は詰め物の範囲も大きいため被せ物治療をしていき必要があります。ダイレクトボンディングで歯の形を作り、そこから形を整えていきます。
被せ物が入るように歯の形を整えました。
精密な型取りを行い、お口の中の模型を作成します。その模型に合わせて被せ物を作っていただきます。
できた被せ物を取り付けしました。精度の高い治療になっているため、治療前の銀歯の下のような虫歯になる可能性は低くなっています。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。
2018年04月14日
今回は、銀の詰め物(インレー)が入っている歯の虫歯治療を行いました。
下の写真は治療前のものです。インレーをよく観察すると、表面はざらつき、段差や隙間が目立ちます。このような状態では、汚れは溜まりやすくなり虫歯のリスクは高くなります。
インレーを外してみると、中は真っ黒になっていました。インレーの隙間から少しずつ汚れが入り込み虫歯になっています。
虫歯を綺麗に取り除きました。虫歯は深くまで進行していました。歯の中には神経が通っています。虫歯が大きくなり神経まで感染してしまうと、虫歯治療だけでなく歯の根の治療が必要になることもあります。今の状態から再度金属のインレー治療をしていくことは可能ですが、また虫歯になる可能性は高くなります。すでに神経までの距離も近くなっているため、虫歯になると根の治療が必要になるかもしれません。
今回は、インレー治療は行わずにダイレクトボンディング治療を行いました。お口の中で直接詰め物をしていく治療です。
歯の形、溝などを考慮して治療を行います。型取りは不要なので治療は一回で終了します。直接詰めていくので段差や隙間もできにくいのが特徴です。
治療後の状態です。今回は、手前の歯の治療も行っていきました。
同じようにインレーを外すと中は虫歯になっていました。
虫歯を徹底的に除去します。虫歯の検知液を使用しながら進めていきます。
歯の形を作りながらダイレクトボンディングを行います。
詰め終わった状態です。ラバーダムシートをかけている状態では、噛み合わせの調整ができないため外してから行います。
噛み合わせの調整、研磨が終わりました。治療前のような段差や隙間はありません。手前の歯の治療も行いましたので次回以降 UPしていきます。
ダイレクトボンディング
費用7万7千円×2本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年04月10日
今回は、銀歯を外して虫歯治療を行いました。
下の写真は治療前のものです。銀歯治療が二箇所してあります。
まずは、銀歯を外しました。中は少し汚れているように見えます。
銀歯をつけていたセメントを外すと、中はこのように虫歯が広がっていました。
虫歯を全て取り除いたところです。かなり深くまで虫歯は広がっていました。
ラバーダムシートを使用し、ダイレクトボンディングを行います。歯の形をセロハンの膜で作り、そこに樹脂を流し固めます。
歯の形を作り終えました。
ラバーダムシートを外して噛み合わせ調整、研磨を行いました。
後日、横の歯の銀歯を外してダイレクトボンディングを行いました。
外してみると、汚れがたまっています。
虫歯を除去して、ダイレクトボンディングを行います。
歯の持つ凸凹や溝を意識して形を作ります。
噛み合わせの調整、研磨を行いました。治療前の銀歯は歯との境目に段差があり、汚れが溜まりやすい状況になっていました。ダイレクトボンディングは直接歯に詰め物を行うため、段差ができにくくなっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年04月7日
今回は、虫歯が原因で大きく欠けてしまった歯の治療を行いました。
下の写真が治療前の状態です。歯が欠けてしまい、ほとんどなくなっているのが分かります。
上から見たところです。歯の中がむき出しになっています。茶色くなっている部分は虫歯菌に感染しています。
麻酔を行い、歯の上に被った歯茎の形を整えます。ピンク色の虫歯染色液を使い虫歯を除去していきます。
虫歯を取りきると、歯はほとんど残っていません。このままでは被せ物治療をすることはできないため、まずはダイレクトボンディングを行い虫歯で失われた歯の形を回復させます。
ダイレクトボンディングで歯の形を作っていきました。
緑色のラバーダムシートを外してはの形を整えていきます。
横から見ると、このようになっています。歯の形を整えて上から被せ物ができるようにしていきます。
形を整え終えたら型取りの準備をしていきます。歯の周りに糸を入れ型取りがしやすい状態にしていきます。
型取りしたものの写真です。糸を入れたことにより、歯と歯茎の境目がはっきりわかるようになっています。
型取り材に石膏を流し込み模型を作成します。この模型に合わせて被せ物を作っていただきます。
横から見たところです。
実際にお口の中に取り付けを行いました。歯の形、色は本物の歯に近づけて作っています。
横から見たところです。周りの歯と見比べても違和感はありません。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2018年04月3日
今回は、虫歯の治療を行いました。下の写真は治療前の状態です。一見するとどこに虫歯があるか分かりません。
歯と歯の隙間の部分を少し削ったところです。中は変色し、虫歯になっているのが分かります。このように見た目では発見しにくい虫歯もたくさんあります。大きくかけたり、痛みが出てから治療を行うと必要以上に歯を削ることになります。
虫歯菌に感染しているところだけ削り取っています。必要以上に歯を削らないことが、歯を守る上で大切です。しかし、虫歯を取り残しては治療した意味がなくなるため、虫歯だけをしっかりと取り除くことが重要です。
虫歯を全て取り終えたところです。
隣の歯との隙間も虫歯になっていたため、横から穴を開けて除去しています。
ラバーダムシートをかけてダイレクトボンディングを行います。唾液の中には虫歯菌も含まれています。その唾液が歯についたまま治療を行なってもしっかりとした治療ができません。ラバーダムシートを使用すると唾液が歯に付着しなくなるため、精度の高い虫歯治療が可能です。
横の穴にも唾液が入り込まないようになっています。
歯の形を作るためにセロハンの膜を入れ型を作ります。
できた方に樹脂を流し込んでいき、治療を進めます。
横の穴も同様に型を作って樹脂を流し込んでいきます。
治療が終わったところです。詰め物と歯の間に段差や隙間はありません。
横のところも問題ないようです。歯に対するダメージが低い治療になっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。