2022年06月29日
今回は、銀の詰め物を外して
虫歯治療を行なっていきました。
下の写真は治療前のものです。
銀の詰め物が入っていますが
すり減り、段差が目立ちます。
まずは銀の詰め物を外していきました。
詰め物をつけていた接着剤はボロボロで、
部分的な虫歯も見てとれます。
虫歯を取りきったあとの写真です。
虫歯だけを削り取っているため、
ボコボコと穴が空いたようになっています。
この状態では被せ物の形を
作ることができないため、
ダイレクトボンディング治療を行い、
被せ物の形を作ることができる状態に
していきます。
ダイレクトボンディングを行いました。
表面のボコボコはなくなりました。
ここまでしてから形を整えていきます。
ラバーダムシートを外してから
被せ物の形を整えていきました。
できるだけシンプルな形で、
被せ物が作れるようにしています。
ここから精密な型取りをして
被せ物を作っていきます。
出来上がった被せ物を歯に接着する際は
青いラバーダムシートを
使った上で被せ物を付けていきます。
お口の中の湿気や血液などを
取り除くことができ、
被せ物と歯が完全に接着します。
お口の中に取り付けをしたところです。
色や形に問題はありません。
横から見た写真です。
隙間や段差がなく、
ここから虫歯になる可能性は低くなっています。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため
痛みが出る可能性と
強い力によって割れる可能性がある。
2022年06月22日
今回は、すでに白い詰め物で治療してあるが
二次的な虫歯になっている歯を
ダイレクトボンディングで治療した症例です。
治療前の写真です。
写真中央の歯には白い詰め物が入っています。
しかし、歯と詰め物の段差が目立ちます。
また、歯が本来持ち合わせている
細かな溝などはなく、のぺっとしています。
詰め物を外して虫歯を取り切ったところです。
やはり中は大きな虫歯になっていました。
歯と詰め物の間の段差に汚れが溜まり、
お掃除もしにくいような
状態になっていたことが虫歯の原因だと
考えられます。
ダイレクトボンディングには
ラバーダムシートは必須です。
お口の中の湿気を遮断することにより、
詰め物がしっかりと歯に接着します。
また治療している部位も見やすいため、
段差などできにくくなります。
上の写真はダイレクトボンディング後の状態です。
歯と歯の間の形だけでなく、
噛み合わせの面も細かい溝が入っており、
歯が持つ本来の形に近くなっています。
ラバーダムシートを外し、
噛み合わせの調整、研磨を行いました。
歯自体が乾燥しているため
通常の状態よりも白くなっています。
詰め物の色の違いが見られますが、
歯の色が元に戻るとほとんど
わからなくなります。
治療後半年後の写真です。
この詰め物は歯とほぼ同じ硬さなので
他の歯と同じようにすり減ってくれます。
万が一欠けることがあっても
再度詰め物を盛り足して
治療することができます。
現時点では歯にとって
最も負担が少ない治療法と言えます。
※ダイレクトボンディング
5万5千円〜7万7千円
デメリットとして噛む力により
欠けることがある
2022年06月15日
今回は詰め物の内部が
虫歯になっていた歯を
セラミックスで治療した症例を
ご紹介いたします。
一般的に銀の詰め物は精度が低く、
時間が経過するにつれて
歯と詰め物の間に隙間ができます。
このわずかな隙間から汚れが入り込み、
内部が虫歯になっていることが多いのです。
銀の詰め物が歯に
取り付けられていますが、
歯と詰め物の間に段差が見られます。
詰め物を取り除くと
内部が虫歯になっていました。
必要最小限歯を削って
虫歯を完全に取り切った状態です。
虫歯を取り切ったあとは
ラバーダムシートをかけていきます。
ここからはダイレクトボンディングを行い、
虫歯除去で失われた
歯の内側の部分を埋めていきます。
ラバーダムシートを使用することで、
治療部位が見やすくなるだけでなく、
呼気や唾液といった湿気を遮断するため
歯に詰め物がしっかりと接着します。
ダイレクトボンディング後、
詰め物の形を整えました。
セラミックスや銀など
歯科の治療で使われる材料にはそれぞれ
適切な厚さが必要です。
その厚さを考え形を整えます。
型取りをして模型上で詰め物を
作っていきます。
歯の形や溝が詰め物に再現されています。
実際にお口の中に取り付けをしました。
模型で作成した時と変わらず、
歯とぴったり合っています。
色や形も自然なため、
治療した歯とは分かりません。
歯と被せ物の間には
治療前の銀の詰め物のような
段差や隙間はないため、
二次的な虫歯になる可能性は
極めて低くなります。
セラミックスオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため
痛みが出る可能性と
強い力によって割れる可能性がある。
2022年06月7日
今回は、前歯の審美治療について
ご紹介いたします。
写真の前歯の表面の色がまだらになっており、
白い斑点が目立ちます。
この様に歯の表面に現れる白い斑点を
ホワイトスポットと呼びます。
治療後の写真です。
白く目立っていたホワイトスポットは
目立たなくなっています。
当院ではできるだけ削らずに治療を行うために
オパールストラという材料を使って
治療していきます。
オパールストラは酸性の液の中に研磨剤が
入っています。
酸性の液で歯の表面の色のついたエナメル質を
一層溶かし、研磨剤で綺麗に磨いていきます。
治療後は歯の表面がやや弱くなっているため、
フッ素を塗って終わることが重要です。
治療前の写真です。
前歯にホワイトスポットを認めます。
治療後の写真です。
ホワイトスポットは
かなり目立たなくなっています。
一見これで治療が終わった様に見えますが、
この治療は一回では終わりません。
歯の表面をわずかに溶かすため、
日常生活で口に入れるものの
色がついてしまいます。
ここから再度オパールストラを使用しました。
治療から3ヶ月後の写真です。
色がつくこともなくなり、
白く目立っていたホワイトスポットも
無くなっています。
周りの歯との白さを統一するためにも
治療後はホームホワイトニングという、
マウスピースにホワイトニングの薬材を入れ、
ご自宅で使用していただく治療が
必要になります。
ホワイトスポット治療
費用 1歯で2万2千円
デメリットとして歯が少し薄くなる
2022年06月1日
前歯の真ん中に隙間がある状態を
正中離開といい、一般的には
すきっ歯と呼ばれています。
正中離開の原因として、
上唇小帯(前歯の付け根から唇に
つながっていく部分の粘膜のこと)が
異常に発達することで、
前歯の間に
隙間を生み出してしまうことがあります。
上唇小帯は上の写真の矢印の部分です。
今回は正中離開の歯を一切削ることなく
ダイレクトボンディングで治療した
症例をご紹介いたします。
上の前歯の間に隙間がある状態です。
過去の症例でもご紹介したように
前もって型取りをし、理想的な歯の形を
模型上で再現した後、
シリコンパテを製作します。
シリコンの型を歯に合わせると
隙間ができます。
この隙間の部分に適切に詰め物治療を行えば
理想的な形の歯にすることができます。
歯にラバーダムをかけて
ダイレクトボンディングを行います。
治療後の写真です。
歯の色、形は自然な見た目になっています。
ダイレクトボンディング
5万5千円〜7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)
シリコンパテの費用 1万1千円
「個別」相談へのご案内
当院では、患者様の歯に対するお悩み・ご希望を院長が直接お伺いする「個別相談」を実施しています。毎月人数は限定させていただいておりますが、お口のお悩みを何でもご相談いただけます。まずはメールもしくはお電話にて予約を取っていただきご来院ください。
症例集