変色した歯を元の白さに ウォーキングブリーチ治療 福岡市早良区の患者さま
2018年01月6日
今回は、歯の変色を元の白さに戻す治療です。
下の写真は治療前の写真です。左側の前歯は、反対側の歯と比べると色が茶色がかっているのが分かります。今回はこの歯の色を戻す治療を行いました。
この歯が茶色くなったのは、歯の表面の変色や汚れが付着したからというわけではありません。歯の表面の変色や汚れが原因で歯の色が変わった場合、適切な清掃やオパールストラを使用すると色の改善に期待できます。しかし今回の場合は、色の原因は歯の表面ではなく、もう少し内側のところにあるのです。
この変色した歯は以前神経の治療を行なっています。虫歯や強い衝撃を受けることにより歯の中の神経が痛んだり死んでしまったりすると神経の治療が必要になります。治療の際、神経の成分が歯の内側の象牙質という層に染み込むとこの様に色が変色してしまうのです。
元の色に戻すには、変色した象牙質を白くする必要があります。ウォーキングブリーチという方法で治療を行います。
歯の裏側から象牙質の部分に特殊な薬をいれて蓋を行います。下の写真は約1週間後の写真ですが、治療前の写真と比べると色が白くなっているのが分かります。
反対側の歯と比べるとまだ茶色く見えるため中の薬を新しいものに交換し、経過をみていきます。
さらに1週間後です。色はほとんど問題なくなっています。中の薬を取り出し、裏側に開けた穴を塞いでいきます。
鏡で見た裏側の写真です。左側の前歯が治療を行なった歯です。裏側に穴を開けて治療していましたが、ほとんどわからない様になっています。色も問題なさそうです。
ウォーキングブリーチ
費用 6万6千円
デメリットとして若干の色の後戻りが起こる可能性がある。