白い詰め物で治療しているが段差がある ダイレクトボンディングで理想的な歯の形に治療した症例
2022年06月22日
今回は、すでに白い詰め物で治療してあるが
二次的な虫歯になっている歯を
ダイレクトボンディングで治療した症例です。
治療前の写真です。
写真中央の歯には白い詰め物が入っています。
しかし、歯と詰め物の段差が目立ちます。
また、歯が本来持ち合わせている
細かな溝などはなく、のぺっとしています。
詰め物を外して虫歯を取り切ったところです。
やはり中は大きな虫歯になっていました。
歯と詰め物の間の段差に汚れが溜まり、
お掃除もしにくいような
状態になっていたことが虫歯の原因だと
考えられます。
ダイレクトボンディングには
ラバーダムシートは必須です。
お口の中の湿気を遮断することにより、
詰め物がしっかりと歯に接着します。
また治療している部位も見やすいため、
段差などできにくくなります。
上の写真はダイレクトボンディング後の状態です。
歯と歯の間の形だけでなく、
噛み合わせの面も細かい溝が入っており、
歯が持つ本来の形に近くなっています。
ラバーダムシートを外し、
噛み合わせの調整、研磨を行いました。
歯自体が乾燥しているため
通常の状態よりも白くなっています。
詰め物の色の違いが見られますが、
歯の色が元に戻るとほとんど
わからなくなります。
治療後半年後の写真です。
この詰め物は歯とほぼ同じ硬さなので
他の歯と同じようにすり減ってくれます。
万が一欠けることがあっても
再度詰め物を盛り足して
治療することができます。
現時点では歯にとって
最も負担が少ない治療法と言えます。
※ダイレクトボンディング
5万5千円〜7万7千円
デメリットとして噛む力により
欠けることがある