銀歯(パラジウム)と金歯(ゴールド)の下が虫歯。ダイレクトボンディングで治療
2017年06月3日
今回は、ゴールドインレー(金でできた詰め物)を外しダイレクトボンディングで
治療した症例です。
治療前の写真です。
中央の歯はゴールドインレーで治療してあります。
左の歯は一般的なインレー(主成分は銀とパラジウム)で治療してあります。
この二つを比べると、様々な面からゴールドインレーの方が
優れていると言われています。
しかし、ゴールドインレーを外すと、中は虫歯になっていました。
ゴールドインレーや一般的なインレーは、取り付けの際
セメントを使用します。
歯とインレーはセメントを介し、摩擦や機械的な力でひっつきます。
このような取り付けを合着と言います。
対してダイレクトボンディングでのくっつき方は接着と言われ、
歯と樹脂が化学的に結合し、一体化します。
ゴールドインレー自体にはほとんど隙間などないですが、
中のセメントが少しずつ悪くなっていき、そこから虫歯が
広がることがあります。
横の歯の写真です。
インレーの隙間から虫歯になっているのが分かります。
虫歯を取りきりラバーダムシートをかけます。
歯に樹脂を盛っていきます。
歯と樹脂は接着しています。
形を整え、研磨をしました。
横の歯にも虫歯があったため治療が必要です。
後日、横の歯の治療をしていきました。
前回治療したところは特に問題ないようです。
インレーを外したところです。
歯と歯の間だけでなく、他のところも虫歯になっています。
虫歯を取りきりラバーダムシートをかけます。
呼気や唾液、血液などの湿り気は歯と樹脂の接着を妨げます。
これを排除するためにはラバーダムシートが必須です。
歯の形を樹脂で回復していきます。
噛み合わせ調整、研磨終了時の写真です。
隙間はなく、しっかりと接着しているため二次的な虫歯になる事は
ありません。
ダイレクトボンディング×2本
費用6万6千円 7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。