オールセラミッククラウンの治療（大きめの銀歯が悪くなった場合）・ジルコニア

2017年06月6日

 

今回は大きめの銀歯が悪くなった場合の治療です。

 

治療前の写真です。

中央の歯には銀歯が入っていますが、歯と銀歯の隙間が

目立ちます。また、歯の表面には本来細かな溝や、隆起があるのですが

この銀歯はその形からかけ離れています。

隙間があるので虫歯になりやすいだけでなく、食事の際食べ物を噛み砕き、

すり潰す働きも弱くなります。

 

 

銀歯を外したところです。

歯の縁は黒くなっています。中のオレンジ色したものは、

虫歯を削った後にできた穴のに入れる補填材のようなものです。

しかし、オレンジ色の補填材の下にまで虫歯は広がっていそうです。

 

外した銀歯の内面です。

銀歯をひっつけていたセメントは色が変色しボロボロになっています。

汚れも中に入りこんでいるのが分かります。

 

虫歯を取りきりラバーダムシートをかけたところです。

歯の形はほとんどなくなっているため、直接樹脂を盛り形を

作っていくダイレクトボンディング治療は難しそうです。

今回はオールセラミッククラウン（セラミックの被せ物）で治療

することになりました。

 

虫歯を削ってできた大きな穴に樹脂を盛っていきます。

この工程もダイレクトボンディングと言いますが、歯の形をしっかりと

作っていくわけではなく、オールセラミッククラウンを被せるのに

必要な形を作っています。

 

ダイレクトボンディング後、オールセラミッククラウンを被せるために

歯の形を整えました。

 

形を整えた後は型取りを行います。

歯の色は、他の歯を参考にしてどのような色が近いのか見ていきます。

 

 

出来上がったオールセラミッククラウンを取り付けました。

ジルコニアのオールセラミックです。

治療前の銀歯とは違い歯が本来持っている形を再現しています。

横から見たところです。

手前には銀歯には隙間が見て取れますが、オールセラミッククラウンには

隙間はありません。

 

 

オールセラミッククラウン

費用　１８万７千円（ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む）

デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。