神経を取った歯は黒ずむ。ウォーキングブリーチで漂白しダイレクトボンディング
2017年06月20日
今回は歯の変色に対し、漂白を行なった症例です。
写真左の前歯は、反対側の歯と比べると、色が黒く変色
していることがわかります。
この歯は虫歯で歯が黒くなっているわけではなく、神経の治療
によって歯が変色しているのです。
この歯は裏側からこのように穴を開けて神経の治療がしてありました。
歯の中の神経は通常、血液で満たされているような状態です。
その状態から何らかの理由があって神経をとる治療を行います
(理由は虫歯や転んで歯をぶつけたなど様々です。)
この際、歯の中にあるとても細かい管の中に血液成分が染み込み
とれなくなるのです。
この染み込んだ血液成分が少しずつ変色をしていき、歯が黒く
なったように見えるのです。
なのでこのような歯に対する治療は、染み込んだ血液成分を取り除かないと
いけないのですが、全て取りきるのは不可能です。
染み込んでとれない血液成分は漂白していきます。
このような治療法をウォーキングブリーチと言います。
神経の治療をした穴から漂白の薬を入れます。
ウォーキングブリーチを初めて一週間後の写真です。
変色は目立たなくなっていますが、反対の歯と比べると
歯茎の近くが黒く見えます。
約一ヶ月後の写真です。
変色はなくなりました。
歯の中に入れた薬を取り出し、穴にふたをしていきました。
さらに一ヶ月後の写真です。
今の所、色の変化や後戻りはありません。
ウォーキングブリーチおよびダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
若干の色の後戻りが起こる可能性