銀歯の下の虫歯 セラミックインレーにて治療 銀歯とセラミックスの精度の違い
2017年07月8日
今回は、銀の詰め物を外してセラミックインレーでやりかえをした症例です。
写真中央の歯には、銀の詰め物が入っています。
表面はザラザラとしており、歯と詰め物の段差や隙間が目立ちます。
このような歯を一部覆う詰め物をインレーと呼びます。
銀のインレーを外したところです。
外して見るとやはり虫歯になっています。
一般的に銀のインレーの下はほぼ虫歯になっています。
下の写真の左側や上の方が黒くなっています。
黒いところは虫歯です。
虫歯をマイクロスコープ、拡大鏡を使用し丁寧に取り除きました。
黒い虫歯はなくなっています。
ここからは1段階目の治療を行います。
唾液の侵入や接着不良を防ぐため、ラバーダムを使用します。
型取りをする際は平行に削る必要があるので、
削る量を最小限にするため虫歯をとったところを埋めます。
虫歯を取ることによりできた凸凹などはなくなり、
シンプルな形になります。
最終的なインレーの形を整えていきます。
ここからは、型取りを行います。
精度が高く変形しにくいシリコン印象材という材料で型取りをします。
セラミックインレーの色を合わせています。
今、治療している歯だけでなく、他の歯の色も参考にして
決めていきます。
出来上がった歯の模型とセラミックインレーです。
実際の歯と同じ色の模型を作り、
本物の歯と見分けがつかないようにしていきます。
お口の中に合わせて、隙間の確認や噛み合わせの確認を
行います。
精密に型取りしたセラミックインレーの模型です。
模型上に隙間などはありません。
実際お口の中で歯を取り付けても、隙間はありません。
取り付けの際もラバーダムシートを使用しました。
取り付けが終わったところです。
コンポジットレジンで接着してますので、
セラミックインレーとの隙間が着色したりしません。
精密な材料を使用し、卓越したレベルの歯科技工士さんに作成を
依頼しています。見た目、精度全く問題ありません。
ですので今後二次的な虫歯になる可能性は極めて低いです。
セラミックインレー
費用11万円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。