色や境目が目立つ前歯の被せ物を、オールセラミッククラウンでやりかえた症例
2017年07月15日
今回は、色の違いや、歯と歯茎の境目が目立つ前歯を
セラミックの被せ物でやりかえを行なった症例です。
写真中央の前歯二本とその右側の歯は、他の歯と色が異なっています。
色の違いだけでなく、歯と歯茎の間に黒い隙間ができてしまっています。
今回はこの前歯3本をセラミックの被せ物でやりかえた症例です。
まずは、古い被せ物を外していきます。
被せ物の下は汚れが入り込んでいました。歯の縁も黒い虫歯に
なっています。
虫歯や汚れている部分を取り去ったところです。
このままでは土台が小さく細いものとなるため、必要な部分を
足していきます。
土台を盛り足し、形を整えたところです。
銀色の土台が入っていると、被せ物をつけたあと色が透けてしまう
可能性がありますが、もう心配ありません。
この状態で仮歯を作成しました。
噛み合わせが問題ないことを確認しています。
後日、問題ないことを確認したので型取りを行なっていきます。
先に歯の色を合わせていきます。
歯は乾燥するとより白くなるため、型取り後などでは正確な
歯の色合わせができません。
まず初めにはの色を合わせておくのが大切です。
歯と歯茎の隙間に糸を入れていきます。
この糸を入れておくと歯と歯茎の隙間が広がります。
型取りの直前にこの糸を外すと、できた隙間に型取り材が流れ込んでいき
より正確な歯の型取りが出きるようになります。
シリコン製の型取り材の写真です。
糸を直前まで入れていたため、歯と歯茎の境目もくっきり
分かります。
シリコン製の型取り材を元に作成したお口の中の模型です。
お口の中を正確に再現しています。
もちろん前歯も同じ状態が再現されています。
この模型を元に、被せ物を作成していくのです。
できた被せ物です。
模型に合わせているところです。
ピタリと形や大きさは合っています。
この模型は正確におきちの中を再現したものなので、被せ物は
お口の中でもピタリと合うはずです。
お口の中に合わせて取り付けたところです。
しっかりと色、形、大きさが合っています。
以前のような隙間も見られません。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×3本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。