金歯の下の虫歯の治療。 虫歯が大きい場合はダイレクトボンディングを行なった後にセラミック治療が効果的
2017年07月25日
今回は金属の詰め物の下の虫歯をセラミックの被せ物で治療し、
二次的な虫歯になりにくいようにした症例です。
治療前の状態です。
写真中央の歯には金属の詰め物が入っています。
表面はすり減っており、詰め物の下で虫歯が広がっているため
やりかえていくことになりました。
金属の詰め物を外していきました。
この状態ではしっかりとどこにどのくらいの虫歯があるかどうかは
正確にはわかりません。
ピンク色の虫歯染色液を使用すると、虫歯の場所のみ染まります。
これで染まったところを削り取っていき、再度染色液で確認します。
これを、染らなくなるまで繰り返します。
虫歯をしっかりと取り除いたところです。
虫歯染色液には染まりません。
かなり深いところまで虫歯が進んでいました。
残りの歯も少なくなっており、直接セラミックで治療するのも
難しいので、まず最初にダイレクトボンディングを行い
その後オールセラミックで治療する計画を立てました。
ここからラバーダムシートをかけていきます。
ラバーダムをすることで周りから呼気や唾液が
入り込まないようにできます。
虫歯が相当に深く、通常の型とりができない部位なので
奥の歯の形はレジンで作るのが最も精度がいい治療ができます。
歯茎の下の虫歯が深かったところを金属の膜で囲んでいきます。
この中にレジンを流し込み固めます。
この樹脂に光をあてると固まります。
これで歯の形ができます。
金属の膜を外したところですが、スムーズな歯の形ができています。
ここからセラミックの被せ物を作るために歯を形成します。
最終的にはどのようた形の被せ物が入るのかをイメージしながら
形を整えます。
形を整え終わると型取りをしていきます。
シリコンの型取り材を使うことで、型取り材自体が変形するのを
防ぐことができます。
シリコンの型取り材に石膏を流し込んで作成したお口の中の模型
です。型取り材の変形はほぼないため、この模型にしっかりと合う
被せ物を作ればお口の中に合わせてもほとんどズレがありません。
作成した被せ物を模型に合わせています。
横から見たところです。
隙間などはなく精密にできています。
お口の中に合わせていきます。
上から見たところです。歯の色や形に問題はありません。
横から見たところです。隙間などはないため
二次的な虫歯になる可能性は低くなっています。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。