ラバーダムとマイクロスコープを使用して根管治療 マイクロリーケージ(漏洩)を防ぐためシリコン印象セラミック治療 福岡市博多区の患者さま
2017年11月7日
今回は、歯の根の治療を行ってから、被せ物治療を行なった
症例です。
写真中央の歯には銀の被せ物が被せてあります。
表面は削ったような跡や、一部被せ物に穴が空いているところも
あります。
今回は、この歯の治療を行いました。
レントゲンの写真でこの歯を見ると、根の中までも
細菌感染していることがわかりました。
被せ物治療を行う前に、歯の根の治療を行う必要がありました。
銀の被せ物は外さずに大きな穴を開けて根の治療を
行いました。本来は被せ物を外してから根の治療を
行うのが一般的ですが、この状態で被せ物を
外してしまうと、緑色に見えているラバーダムシートを
かける歯がなくなってしまいます。
この写真では白いクリップのようなものを歯につけています。
これで緑色のラバーダムシートが外れないように防いで
いるのです。
ラバーダムシートがなければ、根の治療中も穴から細菌が
入っていってしまいます。歯の根の中の細菌感染をしっかりと
取り除くには、このラバーダムシートが必須です。
この写真ははの根の中に薬を入れているところです。
根の治療が終了したため、被せ物は全て外しました。
穴の中に見えるピンク色のものが根の中に入れた
薬です。
ここからは被せ物治療を行なっていきます。
まずはぽっかりと空いた穴を塞ぎます。
穴を塞ぎ、形を整えたところです。
ぐるっと一周歯を削り、上から被せ物が入るように
していきます。
次に型取りの準備をしていきます。
歯の周りに黒い糸を入れていきます。
少しだけ歯茎が圧迫され広がります。そうすることにより
型取りした時に歯のラインを正確に写し取ることができます。
さらに太い糸を入れていきます。
型取りの直前にこの糸は取り除きますが、一時的に
歯茎が広がった状態を作ることができます。
この工程が精密な型取りには大切なのです。
型取りしたものの写真です。
型取り材自体が変形しやすいものだと意味がないので
なるべく変形が少ないものを使用しています。
石膏を流し込んで作ったお口の中の模型です。
歯と歯茎の境目がくっきりとわかります。
この模型を元に歯科技工士さんに被せ物作成を
お願いします。
できた被せ物の写真です。
内側はこのようになっています。
模型に合わせたところです。
実際にお家の中に取り付けを行いました。
歯の色や形はもちろんですが、精度の高い被せ物なので
隙間や段差はなく、二次的な虫歯になりにくくなっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。