銀歯が外れたあと 悪くなりにくい治療 福岡市南区の患者さま
2018年02月13日
今回は、銀歯が外れてしまったあとの治療です。
写真中央には黒い虫歯になった歯が写っています。もともとこの歯には銀歯が入っていましたが外れてしまいました。痛みなどはなかったのですが、中では虫歯が広がっていました。銀歯はどうしても精密さに欠けます。どこかに隙間や小さな段差があります。そういったところから接着剤の役割を果たしているセメントが溶け出します。できた隙間には汚れが入り込み虫歯になってしまうのです。
今回は、手前の歯も同時に治療を行いました。被せ物を外したところです。歯の表面にうっすらと白く見えているのが接着剤の役割を果たしているセメントです。
セメントを取りきり、虫歯を削り取っていきました。分かりにくいですが、虫歯を取ったことにより歯には穴ができています。
歯に穴が空いたままでは被せ物を作っていくことはできないため、この様にラバーダムシートをかけてから穴を埋めていきます。
ダイレクトボンディングで穴を埋めたところです。ここから歯の形を整えていきます。
ラバーダムシートを取り外し、被せ物を作るための形を整えました。
型取りを行うとこの様になります。形がずれない様に慎重に行うのが重要です。この型取りを元に模型を作ります。
模型を作り、その形に合う様に被せ物を作っていただきました。
お口の中に実際に取り付けをしていきました。歯の色、形ともしっかりできています。銀歯と比べ精度が高いため隙間などはありません。またセメントも歯と直接接着するものを使用するため、劣化して外れてしまうといった心配もありません。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×2(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。