歯茎のニキビの様なできもの 根管治療 根の治療 中央区鳥飼の患者さま
2018年02月17日
今回は、歯茎にできたできものの治療を行なっていきました。
横から見てところです。歯茎の一部分がぷくっと腫れているのが分かります。歯自体も被せ物が割れてしまい、中にある銀色の土台が見えてしまっています。被せ物のやりかえも計画し治療を行いました。
歯茎がこの様に腫れてしまう原因はいくつかあります。歯の根の状態に問題がある、歯に亀裂が入っている、歯周病が進行している、などが考えられます。今回の場合はその中でも、歯の根の状態に問題がある可能性が高かったため、まずは根の治療を行い腫れが引くか確認していきました。
根の治療を進める前に歯の形をある程度復元します。こうすることでラバーダムシートを使用し治療を進めることができます。
銀の土台を外すと中はこの様に黒く汚れていました。
緑色のラバダムシートをかけて根の治療をおこないます。ラバーダムシートを使用することにより、治療中に新たに汚れや菌が入り込むのを防ぎます。中央に見える黄色いものは歯に開けた穴を塞ぐための仮の蓋です。
治療後しばらく期間をあけ確認をしていきました。歯茎の腫れはおさまっています。やはり歯の根の部分に問題があった様です。根の中に入れていた薬を最終的な薬に置き換えて根管治療を終了しました。
黄色い仮の蓋を白い樹脂の蓋にして緊密に封鎖しました。薬を入れ替えても歯茎のできものが再発しないか確認をしました。
歯茎のできものは再発しなかったため被せ物治療に入っていきました。歯の周りに残っている被せ物を外す前にラバーダムシートをかけていきました。
そこから古い被せ物を外すとこの様な形になりました。歯の中に見えているピンク色のものが歯の根の治療で入れた最終的な薬です。
ここから歯の中に土台を作っていきます。ラバーダムシートかけているため歯と土台に使用する樹脂はしっかりと接着します。
土台を作った後はシートを外して歯の形を整えていきました。下の写真は歯の周りに紫色の糸を入れて型取りの準備をしているところです。
型取りを行い模型を作りました。この形に合う被せ物の作成を歯科技工士さんに依頼します。
被せ物ができました。歯と歯の隙間にピタッと入っています。大きさ形は問題ない様です。
実際にお口の中に取り付けていきました。反対の歯との噛み合わせ、全体の噛み合わせも考慮して被せ物を作っているため、治療前の様に被せ物自体が割れたりする心配はありません。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。