根管治療 歯茎の腫れ ラバーダム防湿 福岡市西区の患者さま
2018年02月20日
今回は、根の状態が悪くなっている歯に対して治療を行なっていきました。
治療前の状態です。写真中央には白い詰め物が入った歯が写っています。この歯のほっぺた側の歯茎にできものができていたため治療を行なっていきました。
白い詰め物を外したところです。先ほどの写真よりもほっぺた側の歯茎のできものが分かりやすく写っています。
この状態でレントゲン写真を撮影しています。詰め物を外したため大きく歯が欠けている様に写っています。レントゲン写真をよく確認すると、虫歯の取り残しがあり、歯の中の神経が死んでしまっていることがわかります。今回の場合のように歯茎と直接関係ないように思える歯の中の虫歯が影響して、歯茎の部分にできものができることはよくあります。
神経の中に残っている汚れをとるために根管治療が必要になります。精度の高い根管治療をしていくためにはラバーダムシート(緑色のシート)の使用が欠かせません。ラバーダムシートを使用しない治療では、治療部位に唾液が入ってしまうため完全な治療は難しくなります。
歯の隙間の部分を一時的に塞いで根管治療を進めていきます。
初日の治療後の写真です。この歯茎のできものがどれくらい縮小するかを確認していきます。
約1週間後の写真です。歯茎のできものはなくなり、綺麗になっています。
再度ラバーダムを行い、根の中の状態を確認したところ汚れは見られなかったため根管内に最終的な薬を入れていきました(根管充填)
オレンジ色に見えているのが最終的な薬です。
この後しばらく期間をあけ、歯茎のできものが再発しないか確認しました。特に問題はなかったためしっかりと歯を作っていきます。今回はダイレクトボンディング治療で歯の形を作っていきました。
仮で歯と歯の隙間を塞いでいた部分も外し、治療をし直します。
歯の形をイメージしながら治療を進めていくとこの様になります。
ラバーダムシートを外して磨いところです。治療前には詰め物が入っていましたが、境目や段差が目立ちました。今回行なったダイレクトボンディングは型取りを行わずに直接詰めていく方法なので段差はできにくく二次的な虫歯にもなりにくくなっています。
治療後のレントゲン写真です。白い線の様に見える部分が根の中に入れた最終的な薬です。分かりにくいですが、治療前と比べると周りの骨の状態が良くなってきています。
今回は手前の歯の被せ物治療も同時にしていきました。被せ物を外し、中の土台も外すと歯はこの様な形になります。再度被せ物を透くるためにはまず新しい土台をつけるところから始めなければなりません。
歯に土台を立てて形を整えていきました。歯の周りに黒い糸を入れて形を整えています。この工程を踏むことで出来上がる被せ物の精度がよくなります。
型取りを行いできた新しい被せ物を取り付けしていきました。どちらの歯も問題なく経過しています。精度の高い治療を行なっているため今後悪くなる可能性は低くなっています。
今後もうひとつ手前の歯の治療も行っていきます。治療経過を再度アップしていきます。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。