銀の詰め物の下 深い虫歯 神経の治療 被せ物 福岡市城南区の患者さま
2019年02月12日
今回は、銀の詰め物の下にある虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。銀の詰め物治療がされている歯が三本並んでいます。真ん中の歯に痛みがあり、レントゲン写真を撮影すると虫歯が確認されたため治療を行いました。
まずは麻酔を行い、ラバーダムシートをお口にかけていきます。詰め物を行う際にラバーダムシートを使うことが多いですが、銀の詰め物を外す時にも使うことができます。詰め物自体を削りながら外していきますが、削りカスや外れた詰め物自体を飲み込んでしまう危険性があります。ラバーダムシートをつけておけば喉の方に削りカスが流れていくこともないため安心です。
銀の詰め物を外したところです。中は真っ黒な虫歯になっていました。
少しずつ虫歯を削り取っていきます。まだ虫歯は残っています。
横の歯にも虫歯があったため一緒に治療を行いました。
虫歯を取り除いていくと小さな穴が見えてきました。この穴は歯の中の神経の穴です。
虫歯を全て取り終えました。神経の穴からは出血があります。虫歯菌は神経の穴の中にも広がっている可能性がありました。穴からの出血を止め、薬を置き、痛みが引くか確認していきました。
後日、確認を行いました。痛みは引かず、虫歯菌は歯の中の神経に充満しているようでした。こうなった場合神経の治療を行い、中の虫歯菌を除去する必要があります。
歯の中の神経の穴がしっかりと見えるように形を整え中を綺麗に掃除していきます。唾液の中の虫歯菌が治療中に神経の穴の中に入り込むのを防ぐため、ラバーダムシートを使用しています。
神経の中の掃除が終わったのでピンク色の薬を入れていきました。
神経の治療は終わったので穴を塞いでいきます。
シートを外し、歯の形を整えていきます。今回はセラミックの被せ物治療を行いました。
周りの歯の色を参考にして被せ物の色を決めていきます。
精密な型取りを行い、お口の中の模型を作っていきます。
できたお口の中の模型です。この模型に合う被せ物の作成を歯科技工士さんにお願いします。
出来上がった被せ物です。歯の凹凸や微妙な色の変化もつけてあります。
お口の中に取り付けを行いました。周りの歯との色の違いは目立ちません。隙間や段差はないため、治療前のように被せ物の下で虫歯が広がっていく可能性は低くなっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。