虫歯でぐらぐらのブリッジを抜歯と同時にインプラントにて治療 何でも噛める様になった症例 福岡市中央区の患者様
2021年06月16日
歯の詰め物や被せ物は、
治療終了後に長期間
時間が経過すると
ほとんどの場合、
その内部が虫歯になってしまいます。
なぜかというと
時間の経過とともに
セメントが溶けたりして
歯と被せ物との間に
隙間ができてしまい
その隙間に汚れやバイ菌が
入ってきてしまうのです。
また、歯を失った際に、前後の歯を削って
その失った歯のスペースを
数本つながった歯をかぶせることによって
噛めるようにする治療であるブリッジが
お口の中に装着してある場合、
そこには磨き残しがたまりやすくなり、
削って被せた前後の歯の歯周病が
進行してしまうことが考えられます。
今回はそのブリッジがグラグラしており
今まで全く噛めなかった患者さんが
インプラント治療をすることにより
何でも噛めるようになったという
症例をご紹介します。
右下のブリッジの土台が虫歯と歯周病で
ボロボロになってしまっています。
レントゲン写真で黒く見えるのは
歯周病が進行することによって
骨が溶けている状態です。
また、虫歯により歯の土台が
外れています。
パッと見た感じでは
さほど問題があるようには見えません。
しかし、ブリッジを外してみると
レントゲン写真の通り
土台が虫歯になっていました。
患者様と色々お話しした上で、
虫歯になった手前の歯を抜歯して
二本のインプラント行って
何とか抜歯せずに済みそうな奥の歯は
被せ物にて治療することにしました。
インプラント治療の際
絶対に失敗は許されません。
インプラントを骨に埋め込む位置は
ちゃんと噛んで炎症も起こさなくするには
1ミリの誤差もあってはいけません。
そのために、佐伯歯科クリニックでは
必ずインプラントガイドを作った上で
インプラント治療を行います。
コンピュータ上で、
『今後どういう歯をつくれば
きちんと噛むことが出来るか』
ということを想定し
その歯を作るにはインプラントが
どんな方向で、どれくらいの深さであれば
バッチリなのかを綿密に
シミュレーションします。
この作業がインプラント治療に置いて
最も重要なのです。
また、安全な治療を行うためにも
インプラントガイドは必須です。
以下のようにシミュレーションしました。
実際の治療です。
虫歯でボロボロの歯を抜歯し、
シミュレーションをして製作した
ガイドを用いてインプラントの土台を
埋め込んでいきます。
こうすると計画した位置に寸分の違いもなく
安心してインプラントを埋め込むことができます。
インプラントを入れた後は
糸で縫合し、土台が骨と
くっつくまですこし時間を置きます。
傷跡は1〜2週間前後で回復しますが、
土台と骨がくっつくまで1〜2ヶ月ほど
かかります。
その後歯茎を開いて土台に被せ物と土台を
連結するためのねじをつけます。
1ヶ月ほどすると歯茎が落ち着き
最終的な歯の型取りをします。
出来上がり直後は歯に穴が空いています。
修正が必要な際、すぐに外せるためです。
一週間ほど使用してもらい
全く自分の歯と変わらず噛めるとのことでした。
そこで最終的に穴を綺麗に塞ぎました。
術前術後です。
インプラントが入ることによって
違和感なく噛むことができ
食事もしやすく
見た目も自然になりました。
右上の詰め物も同時に治療し
安定した噛み合わせで
過ごしていただいています。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。