2022年05月14日
当クリニックでは、透明なマウスピース型装置を
使った部分矯正を行っております。
特徴として、
①見た目が目立ちにくい
従来のワイヤーを使用せず、
透明なマウスピースを使用するため
見た目がほとんど気になりません。
②費用が抑えられ、治療期間も短くできる
治療にかかる費用が一般の矯正治療の半分ほどに
抑えられ、さらに治療期間も多くが半年未満と
短期で終えられるメリットがあります。
(お口の中の状態によります)
③お口の中の型取りが不要
この部分矯正では
口腔内スキャナーを用いるため、
従来の歯型取りの手間や苦しさが
ほとんどありません。

3DデータをまずAIがシミュレーションし、
それを元に計画を立てることで
それぞれの患者様に合わせた歯並びをご提案し、
実際に映像で見てもらうことが
可能です。
マウスピース矯正治療前の写真です。

マウスピース矯正治療後の写真です。

当クリニックでは歯科矯正を専門とする先生と
密に連携を図っているので、
全体的な矯正や難易度の高い症例は
ご紹介することもあります。
歯並びが気になる、矯正に興味があるなどの
ご相談はいつでも当クリニックまで
お問い合わせください。
インビザラインiGo
費用 49万5千円
デメリットとして1日20時間以上マウスピースをつける必要がある。
2022年05月12日
虫歯が進行すると歯が酸で溶けて
ボロボロになってしまいます。
今回は一般的には抜歯とされている歯を
治療によって残し、噛めるようにした
症例をご紹介いたします。

この歯は虫歯によって
歯の大部分が溶けてなくなっていました。



虫歯を取り除くと歯茎より深くまで
虫歯が進行していました。
このような状態だと
虫歯を全部取り除けず、
また精密な土台をたてることができず、
被せ物を被せることが難しくなってしまいます。

しっかりとした土台が立てるために
歯を引っ張り出して
歯ぐきより上の位置へ
歯をもってくる必要があります。

急に強い力が歯に加わると歯が折れたり、
抜けたりする恐れがあるため
じっくりと弱い力を歯に加えます。

処置後1ヶ月後の写真です。
写真で歯が歯茎よりも
上の方へ伸びていることがわかります。

歯は歯槽骨という骨に
支えられているのですが、
歯を引っ張り上げる際に骨も一緒に
ついてくることがあるので
歯の周りの歯槽骨の形を整えます。


歯と歯茎の隙間に糸を入れていきます。
これを歯肉圧排と言います。
この糸を入れておくと歯と歯茎の隙間が広がります。
できた隙間に型取り材が流れ込んでいき,
より正確な歯の型取りが出来るようになります。

型取りによって出来た土台を取り付けし、
形を整えたところです。
今回は金属の土台ではなく
ファイバーコアという土台を取り付けています。
ファイバーコアの硬さは歯の硬さと近いため、
歯が割れるリスクが低くなると言われています。

上から被せる
オールセラミッククラウンの色を決めています。
周囲の歯の色を参考にしています。

型取りしたものの写真です。
黄色と紫色の二つの型取り材を使用し、
精度の高い型取りを行います。


型取りを元にできた模型と被せ物です。
周りの歯と比較して自然な形に作られています。


できた被せ物を取り付けしたところです。
見た目、精度とも問題なくできています。
エクストルージョン3万3千円
クラウンレングスニング3万3千円
ファイバーコア 1万1千円
プロビジョナルレストレーション1万1千円
ジルコニアクラウン16万5千円
デメリット
神経がなくなった歯は突如として割れる可能性がある。
2022年03月29日
セラミックスの被せ物は精度が良く、
割れたり虫歯になるといった
問題が起きにくいです。
ただ、患者様のお口の中の状態
(清掃状態が良くない、
歯ぎしり、食いしばりがあるなど)
によって被せ物がどれくらい
長持ちするかが変わってきます。
また、被せ物に隙間がないか、
被せ物の形態が適切であるか、
装着する際に唾液や血液が
付着していないかなど
被せ物が精密に製作され、適切な方法で
接着されることが必要不可欠です。
今回は当院で行っている
セラミック治療の特徴について
ご紹介いたします。

この患者様は噛んだ時に違和感がある、
とのことで来院されました。
他の医院で噛み合わせの調整をしたところ
被せ物に穴が空いてしまったということです。

この歯は神経に問題があったため、
被せ物と土台を外し、神経の治療を行いました。
上の写真は新しく土台を入れた状態です。
歯と歯茎の隙間に糸を入れていきます。
これを歯肉圧排と言います。
この糸を入れておくと歯と歯茎の隙間が広がります。
できた隙間に型取り材が流れ込んでいき
より正確な歯の型取りが出来るようになります。

型取りを行う前に、周りの歯の色を参考にして
被せ物の色を決めていきます。
歯は乾燥するとより白くなるため、
型取り後などでは正確な
歯の色合わせができません。
まず初めに歯の色を合わせておくのが大切です。

シリコン製の型取り材の写真です。
糸を直前まで入れていたため、
歯と歯茎の境目もくっきり
分かります。

当院では詰め物、被せ物を制作する際に
口腔内スキャナーを導入しております。

お口の中をコンピューター上で
スキャンすることで
より正確に口腔内を再現することができ、
精密な被せ物を製作することができます。

実際にお口の中に取り付けを行いました。
形や色合いも問題ありません。

横から確認すると、隙間や段差はありません。
二次的な虫歯になる可能性は低くなっています。

治療後のレントゲン写真です。
神経の治療が問題なく施されています。
被せ物と歯との間に隙間は認められません。

隣の歯も一部欠けていたので
奥の歯と同じように
被せ物を外して型取りをしています。

取り付け後の写真です。
形、色合いともに問題はありません。
セラミック治療、ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション(仮歯)
計18万7千円
リスクとして割れる可能性がある。
2022年03月18日
普段生活していて、
前歯の色が一部白く見えることはありませんか?
歯の表面のシミのように白く濁っている部分を
ホワイトスポットといいます。
ホワイトスポットには、
歯の表面のエナメル質が酸性になることによって、
エナメル質のカルシウム成分が少なくなり、
脱灰という虫歯の初期症状を起こして
白濁してしまうものと、
エナメル質形成不全という
歯ができる時に起こる白濁の
2種類に分類されます。

ホワイトスポットをなくそうと、
ホワイトニングをする方がいますが、
実はホワイトスポットに対して
ホワイトニングはほとんど効果が得られません。
ホワイトニングは歯に薬剤を反応させて
化学的に漂白する方法です。
ホワイトニングが有効なのは
コーヒーや赤ワイン、カレー、
飲食物の色素などによる着色です。
そしてホワイトニングは
健康なエナメル質に作用するので、
ホワイトスポットのある歯に行なうと
健康な部分が漂白されて白くなってしまいます。
このため、ホワイトニングのみの治療だと、
ホワイトスポットがかえって
目立ってしまうことも多いです。
今回は当院で行っているホワイトスポットの
治療についてご紹介いたします。

当院ではできるだけ削らずに治療を行うために
オパールストラという材料を使って治療していきます。
オパールストラは酸性の液の中に研磨剤が
入っています。
酸性の液で歯の表面の色のついたエナメル質を
一層溶かし、研磨剤で綺麗に磨いていきます。
治療後は歯の表面がやや弱くなっているため、
フッ素を塗って終わることが重要です。

治療の際には薬液が他の歯に
付着してしまうことを防ぐために
必ずラバーダムを用いて治療します。


左が治療前、右が治療後の写真です。
ホワイトスポットは
ほとんど目立たなくなっています。
当院では周りの歯の色との調和を図るため、
お家で行う歯のホワイトニングを
併用していただいています。
ホワイトスポット治療
費用 1歯で2万2千円
デメリットとして歯が少し薄くなる
2022年03月4日
今回は、深い虫歯を除去し、
セラミックの被せ物で治療した
症例をご紹介します。

治療前の状態です。
写真中央の歯には
白い詰め物(セラミックインレー)が
入っています。
縁のあたりを見ると、
歯とセラミックインレーの間に段差がある
のがわかります。
このような段差があると、
そこから虫歯菌が入り込み、
詰め物の下で虫歯が広がるといったことが
起こりやすくなります。

レントゲン写真を撮影すると、
セラミックインレーの下の部分に
大きい虫歯が確認できました。

実際にセラミックインレーを取り除いたところ、
中は虫歯が広がっていました。

虫歯を取り除いていくと
神経につながる穴が見えてきました。
一般的にこの時点で、
神経が健康な状態だと
穴から出血が認められます。
しかし、神経が虫歯菌に感染していると
出血せず、内部で壊死している場合があります。
今回は神経が正常な状態でなく、
完全に壊死していたため
神経の治療を行いました。

神経の管は枝分かれしていることが多く、
この歯は4つの根管に分岐していました。

神経の治療が終わった際の写真です。
ピンク色の塊が、
歯の神経の中に入れた薬です。
神経の治療中は
中に様々な薬を入れることがありますが、
このピンク色のものが最終的な薬となります。

治療後のレントゲン写真です。
お薬が根管の奥の方まで行き渡っていることが
確認できます。

神経の治療は終わったため、
歯に大きく空いた穴を樹脂で埋めていきます。
ここからは歯の上に取り付けする
被せ物を作るための準備を行います。

精密な被せ物を取り付けるため、
歯の形を整えます。

型取りを行う前に歯の色合わせを行います。
基準となる歯の色を参考にして
被せ物の色を決めていきます。

精度の高いシリコン製の型取り材で
歯型を取りました。
この型に石膏を流し込んで
お口の中の模型を作ります。

出来た模型上で歯科技工士さんに
被せ物を作成していただきます。

被せ物を歯に接着する際は
青いラバーダムシートを
使った上で被せ物を付けていきます。
お口の中の湿気や血液などを
取り除くことができ、
被せ物と歯が完全に接着します。

周りの歯に接着剤が付着しないように
テープで歯を覆っています。

被せ物を取り付けしたところです。
歯の色、形に問題はありません。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。
2022年02月22日
一般的に虫歯の範囲が大きく、
神経を取る必要がある場合は
反対の歯と噛み合わないところまで
歯の表面を削っていきます。
これでは虫歯ではないところまで
多く削らなければいけなくなり、
歯に対するダメージが大きくなります。
今回は神経の治療を行った歯に対して
歯を必要最小限削って治療した症例を
ご紹介します。

治療前の状態です。
歯が虫歯で大きく欠けています。
この大きな虫歯を
極力削る量を少なくする方法で
治療していきました。

レントゲン撮影時の写真です。
虫歯の範囲が大きく、
神経の治療が必要になります。

まずは虫歯の部分を取り除いていきました。
虫歯は深くまで進行しており、
虫歯を取っていくと中の神経が露出しました。
露出した範囲も大きく、
出血が止まらなかったため、
神経の治療(根管治療)を行いました。


見る角度を変えると
手前の歯も虫歯になっていたので
ダイレクトボンディングで治療をしていきます。

根の中が綺麗になったことを確認し、
根管充填を行います。
ピンク色に見える部分が
根管充填剤(根の中に入れる最終的な薬)です。

治療後のレントゲン写真です。
奥の方まで根管充填剤が行き渡っているのが
わかります。



根管治療を終えた後は
コンポジットレジンにて土台を建て、
歯の形を整えます。
ラバーダムを使用することで
唾液や血液に歯が汚染されてしまうことなく、
綺麗な状態で土台を作ることができます。

手前の歯はダイレクトボンディングで
治療しました。

次に型取りの準備をしていきます。
歯の周りに緑色の糸を入れていきます。
これにより歯ぐきと歯の間に隙間が出来て
型取りした際に、どこまでが歯なのか
正確に写し取ることができます。
これを歯肉圧排法と言います。


取り付ける際もラバーダム防湿を行います。


型取りを行い、
お口の中に詰め物をとり付けた写真です。
歯の色や形はもちろんですが、
精度の高い被せ物なので
隙間や段差はなく、
二次的な虫歯になりにくくなっています。
セラミックオンレー
費用16万5千円
リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。