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治療症例集 |佐伯歯科クリニック|福岡市早良区・西新近くの「予防型」歯医者・歯科 荒江

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ホワイトスポット 削らずに白くしたい 審美治療  

2022年03月18日

 

普段生活していて、

前歯の色が一部白く見えることはありませんか?

 

歯の表面のシミのように白く濁っている部分を

ホワイトスポットといいます。

 

ホワイトスポットには、

歯の表面のエナメル質が酸性になることによって、

エナメル質のカルシウム成分が少なくなり、

脱灰という虫歯の初期症状を起こして

白濁してしまうものと、

エナメル質形成不全という

歯ができる時に起こる白濁の

2種類に分類されます。

 

 

ホワイトスポットをなくそうと、

ホワイトニングをする方がいますが、

実はホワイトスポットに対して

ホワイトニングはほとんど効果が得られません。

 

ホワイトニングは歯に薬剤を反応させて

化学的に漂白する方法です。

ホワイトニングが有効なのは

コーヒーや赤ワイン、カレー、

飲食物の色素などによる着色です。

 

そしてホワイトニングは

健康なエナメル質に作用するので、

ホワイトスポットのある歯に行なうと

健康な部分が漂白されて白くなってしまいます。

このため、ホワイトニングのみの治療だと、

ホワイトスポットがかえって

目立ってしまうことも多いです。

 

今回は当院で行っているホワイトスポットの

治療についてご紹介いたします。

 

 

当院ではできるだけ削らずに治療を行うために

オパールストラという材料を使って治療していきます。

 

オパールストラは酸性の液の中に研磨剤が

入っています。

 

酸性の液で歯の表面の色のついたエナメル質を

一層溶かし、研磨剤で綺麗に磨いていきます。

 

治療後は歯の表面がやや弱くなっているため、

フッ素を塗って終わることが重要です。

 

 

治療の際には薬液が他の歯に

付着してしまうことを防ぐために

必ずラバーダムを用いて治療します。

 

 

左が治療前、右が治療後の写真です。

ホワイトスポットは

ほとんど目立たなくなっています。

 

当院では周りの歯の色との調和を図るため、

お家で行う歯のホワイトニングを

併用していただいています。

 

ホワイトスポット治療

費用 1歯で2万2千円

デメリットとして歯が少し薄くなる

 

白い詰め物の下は大きな虫歯 ラバーダムをしてセラミック治療 福岡市西区の患者様

2022年03月4日

 

今回は、深い虫歯を除去し、

セラミックの被せ物で治療した

症例をご紹介します。

 

 

治療前の状態です。

写真中央の歯には

白い詰め物(セラミックインレー)が

入っています。

 

縁のあたりを見ると、

歯とセラミックインレーの間に段差がある

のがわかります。

 

このような段差があると、

そこから虫歯菌が入り込み、

詰め物の下で虫歯が広がるといったことが

起こりやすくなります。

 

 

レントゲン写真を撮影すると、

セラミックインレーの下の部分に

大きい虫歯が確認できました。

 

 

実際にセラミックインレーを取り除いたところ、

中は虫歯が広がっていました。

 

 

虫歯を取り除いていくと

神経につながる穴が見えてきました。

一般的にこの時点で、

神経が健康な状態だと

穴から出血が認められます。

しかし、神経が虫歯菌に感染していると

出血せず、内部で壊死している場合があります。

 

今回は神経が正常な状態でなく、

完全に壊死していたため

神経の治療を行いました。

 

 

神経の管は枝分かれしていることが多く、

この歯は4つの根管に分岐していました。

 

 

神経の治療が終わった際の写真です。

ピンク色の塊が、

歯の神経の中に入れた薬です。

神経の治療中は

中に様々な薬を入れることがありますが、

このピンク色のものが最終的な薬となります。

 

 

治療後のレントゲン写真です。

お薬が根管の奥の方まで行き渡っていることが

確認できます。

 

 

神経の治療は終わったため、

歯に大きく空いた穴を樹脂で埋めていきます。

ここからは歯の上に取り付けする

被せ物を作るための準備を行います。

 

 

精密な被せ物を取り付けるため、

歯の形を整えます。

 

 

型取りを行う前に歯の色合わせを行います。

基準となる歯の色を参考にして

被せ物の色を決めていきます。

 

 

精度の高いシリコン製の型取り材で

歯型を取りました。

この型に石膏を流し込んで

お口の中の模型を作ります。

 

 

出来た模型上で歯科技工士さんに

被せ物を作成していただきます。

 

 

被せ物を歯に接着する際は

青いラバーダムシートを

使った上で被せ物を付けていきます。

お口の中の湿気や血液などを

取り除くことができ、

被せ物と歯が完全に接着します。

 

 

周りの歯に接着剤が付着しないように

テープで歯を覆っています。

 

 

被せ物を取り付けしたところです。

歯の色、形に問題はありません。

 

セラミックオンレー

費用16万5千円

リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。

根管治療後の歯 一般的には被せ物になる 歯を必要最小限削って詰め物で治療した症例 福岡市城南区の患者様

2022年02月22日

 

一般的に虫歯の範囲が大きく、

神経を取る必要がある場合は

反対の歯と噛み合わないところまで

歯の表面を削っていきます。

 

これでは虫歯ではないところまで

多く削らなければいけなくなり、

歯に対するダメージが大きくなります。

 

今回は神経の治療を行った歯に対して

歯を必要最小限削って治療した症例を

ご紹介します。

 

 

治療前の状態です。

歯が虫歯で大きく欠けています。

この大きな虫歯を

極力削る量を少なくする方法で

治療していきました。

 

 

レントゲン撮影時の写真です。

虫歯の範囲が大きく、

神経の治療が必要になります。

 

 

まずは虫歯の部分を取り除いていきました。

虫歯は深くまで進行しており、

虫歯を取っていくと中の神経が露出しました。

露出した範囲も大きく、

出血が止まらなかったため、

神経の治療(根管治療)を行いました。

 

 

見る角度を変えると

手前の歯も虫歯になっていたので

ダイレクトボンディングで治療をしていきます。

 

 

根の中が綺麗になったことを確認し、

根管充填を行います。

ピンク色に見える部分が

根管充填剤(根の中に入れる最終的な薬)です。

 

 

治療後のレントゲン写真です。

奥の方まで根管充填剤が行き渡っているのが

わかります。

 

 

根管治療を終えた後は

コンポジットレジンにて土台を建て、

歯の形を整えます。

 

ラバーダムを使用することで

唾液や血液に歯が汚染されてしまうことなく、

綺麗な状態で土台を作ることができます。

 

 

手前の歯はダイレクトボンディングで

治療しました。

 

 

 

次に型取りの準備をしていきます。

歯の周りに緑色の糸を入れていきます。

これにより歯ぐきと歯の間に隙間が出来て

型取りした際に、どこまでが歯なのか

正確に写し取ることができます。

これを歯肉圧排法と言います。

 

 

取り付ける際もラバーダム防湿を行います。

 

 

型取りを行い、

お口の中に詰め物をとり付けた写真です。

歯の色や形はもちろんですが、

精度の高い被せ物なので

隙間や段差はなく、

二次的な虫歯になりにくくなっています。

 

 

 

セラミックオンレー

費用16万5千円

リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。

 

範囲が広い虫歯の治療 MTAセメント 神経を取らずに残した症例 福岡市城南区の患者様

2022年02月14日

 

虫歯が進行すると

バイ菌が神経まで到達し、

痛みが生じるようになります。

 

その際、神経を取る必要があります。

 

今回は虫歯が神経まで届いた歯でも

神経を残して治療した症例を

ご紹介します。

 

 

虫歯によって歯の大部分が

溶けてしまっています。

 

 

レントゲンを撮影して診断すると、

虫歯が神経まで進行していました。

 

 

ラバーダムシートを歯にかけて

虫歯を取り除いていきます。

 

 

虫歯を取り除いていくと出血が認められました。

神経まで虫歯が到達しており、

一般的に神経を取るということになります。

 

 

虫歯を完全に取り除いた状態の写真です。

治療前に痛みがなく、

神経への感染が深くない場合は

特殊な方法で神経を残すことが出来ます。

 

 

神経の穴にMTAセメントを詰めます。

MTAセメントには

神経の炎症を抑える働きや

細菌の侵入を食い止める働きがあります。

 

 

MTAセメントは

固まるまで時間がかかるので

仮の詰め物にて経過を観察します。

 

 

後日、MTAセメントが固まって

痛みや不快な症状はありませんでした。

こうなると、神経を残せるのです。

再度ラバーダム防湿を行い

MTAセメントの上に

コンポジットレジンを詰めていきます。

 

 

コンポジットレジンを詰めたら、

歯の形を整えます。

 

唾液や血液で歯が汚染しないよう

ラバーダムは必須の処置です。

 

 

奥の歯が手前の方に倒れてきているので

セパレーティングモジュールというゴムを

歯と歯の間に入れます。

 

 

このゴムを入れて一定期間経つと

ゴムの力で倒れていた奥の歯が

奥の方へ傾き、

歯を理想的な位置へと動かすことができます。

 

歯の形を綺麗に整え、

型取りを行います。

 

セラミックの歯を取り付けますが

その際にもラバーダム防湿を行います。

 

接着性レジンセメントで

歯とセラミックを強力に接着します。

 

 

 

 

 

 

 

 

通常だと神経を取って

大幅に削る治療が行われますが

必要最小限で最大限の効果のある

治療を行うことができました。

手前の歯とほぼ見分けがつきません。

 

 

 

セラミック治療

18万7千円

リスクとして割れる可能性がある。

 

治療前と同じ形の歯を作る ダイレクトボンディング 福岡市西区の患者様

2022年02月9日

 

虫歯の治療で歯を削ったあとは

歯に詰め物を詰めたり、

型取りをして歯に被せ物をつけます。

 

どうしても本来の自分の歯と

異なる形状のものがお口の中に入るので、

舌で触ると違和感を感じることがあります。

 

自分の歯は一生大事にしたいですよね。

 

今回は治療の前後で

歯の形をほぼ変えずに

治療を行なった症例をご紹介します。

 

 

一番奥の歯は溝の部分から虫歯が進み

黒くなっています。

手前の歯も、銀歯の下や歯と歯の間に

大きな虫歯があるようです。

 

一番奥の歯は天然の歯の形が

ほぼ残っているので、

なるべく形は同じ様にしたいです。

そこで、とてもいい方法があるので

ご紹介いたします。

 

まず、治療の前に歯の形を記録します。

ここの青いコンポジットレジンで

歯の溝の形を再現することができます。

 

 

このように歯の溝の形が印記されました。

 

次に全体の虫歯を除去していきます。

手前の銀歯を外すと深い虫歯がありました。

 

虫歯を全部とりました。

 

虫歯を全部取り除いた後は

歯にラバーダムシートと呼ばれる

ゴムのシートをかけて

コンポジットレジンを充填します。

 

ラバーダムシートをかけることで

唾液や血液、また呼気中の水分が

歯に付着することから防ぎ、

レジンが歯に強固に接着します。

 

 

そして、ここから先ほどの

青いコンポジットレジンが

大きく活躍します。

 

 

 

削った歯の部分にレジンを充填し、

テフロンテープを間に入れ

青いレジンで上から強く圧接します。

そして、光をあててレジンを固めます。

 

テフロンテープを外します。

そうすると、治療前の歯の形態が

ほぼ再現できます。

上がレジンを詰めた直後の写真です。

治療前の歯の溝の形が

正確に再現されていることがわかります。

 

 

他の歯もコンポジットレジンを詰めて

綺麗に磨いた治療後の写真です。

 

一番奥の歯は治療前の歯の形態と

ほぼ同じになるように治療しています。

 

※ダイレクトボンディング

5万5千円〜7万7千円

デメリットとして噛む力により

すり減ることがある。

 

 

セラミック治療でも歯を必要最小限しか削らずに治療した症例 福岡市早良区の患者様

2021年10月5日

 

笑った時、口を開けた時に

銀の色が見えることを気にする患者様は

多くいらっしゃいます。

 

虫歯になってしまった歯に

詰め物をしたり、被せ物を被せるのですが、

歯の状態や虫歯の深さによって

詰め物の大きさや、種類が変わってきます。

 

今回は銀の詰め物が入っている歯を

治療して、歯を必要最小限削った後に

白い被せ物で治療した症例を

ご紹介いたします。

 

 

この患者様は銀の詰め物を白くしたい、

とのことで来院されました。

 

 

レントゲン写真より、詰め物の下に

虫歯を認めます。

 

 

詰め物を除去した際の写真です。

詰め物の隙間から汚れが入り込み、

内部が虫歯になっています。

 

 

虫歯を完全に除去した際の写真です。

ラバーダムという青いゴムのシートを

使用することで治療の精度が上がります。

また、歯を削った際の削りかすが

のどの方へ流れ込んでしまうのも防ぎます。

 

 

銀の詰め物が入っていた歯の

両隣の歯がともに虫歯になっていたので、

虫歯治療を同時に行なっています。

 

 

虫歯を完全に除去した後は

コンポジットレジンにて土台を建て、

歯の形を整えます。

 

ラバーダムを使用することで

唾液や血液に歯が汚染されてしまうことなく、

綺麗な状態で土台を作ることができます。

 

 

被せ物の型取りが終わった後は

両隣の歯が倒れてこないように

仮歯を装着します。

治療の間でも患者様が清掃しやすいような

形態に仮の歯の形を整えます。

 

 

出来上がった被せ物がこちらです。

 

 

汚れが歯の表面に付着していると

被せ物が歯とうまく接着しないため、

青色の染め出し液を用いて

汚れが付いていないか確認します。

 

 

被せ物を歯に接着する際は

先ほど説明したラバーダムシートを

使った上で被せ物を付けていきます。

お口の中の湿気や血液などを

取り除くことができ、

被せ物が歯にくっつきやすくなります。

 

 

接着前に再度、歯の表面を綺麗にします。

 

 

周りの歯に接着剤が付着しないように

テープで歯を覆います。

 

 

被せ物の内面も綺麗にすることで

より接着しやすくなります。

 

 

実際にお口の中で

被せ物を取り付けた時の写真です。

歯と被せ物の隙間は

ほとんど認められず、他の歯と比べても

色、形ともに自然な見た目となっています。

 

 

装着して半年後の写真です。

時間が経過しても被せ物の劣化、変色等は

認められません。

 

 

セラミックオンレー

費用16万5千円

リスクとして歯を削る量が多いため痛みが出る可能性と強い力によって割れる可能性がある。

 

歯と歯の間に隙間がある マウスピース矯正治療で歯並びを整え、隙間を閉じた症例

2021年09月14日

 

今回は、

マウスピース矯正によって

歯と歯の隙間をなくした

症例をご紹介します。

 

 

この患者様は歯と歯の間の

隙間が気になるとのことで来院されました。

 

お口の中を診てみると

歯の歯と歯の間に

数カ所隙間がありました。

 

患者様のご希望により

マウスピース矯正で

歯を移動することになりました。

 

当院では、

インビザラインという

透明のマウスピースを使った

矯正治療を行なっております。

 

治療中はマウスピースを

装着するのですが、

マウスピースが透明なため

見た目はほとんどわかりません。

 

また、治療期間が短いため(約半年)、

患者様の負担の軽減につながります。

 

これからどのようにして

歯を移動させていくかを

簡単にご紹介します。

 

まず最初に、

お口の中を専用の機械で

コンピューター上で型取りします。

 

そのデータから、

どのように歯が並んでいくかを

コンピューター上で、AIが

シミュレーションします。

 

そのシミュレーション情報を元に

治療計画を立てます。

 

患者さんと一緒に

そのシミュレーションを見て

それで大丈夫であれば

マウスピースを注文します。

 

マウスピース矯正は

計画した歯並びにするために

マウスピースを約一週間ごとに

新しいものに交換していきます。

 

『マウスピースを交換するごとに

計画した歯並びに近づいていく』

というのがマウスピース矯正です。

 

他にも歯をうまく動かすように

アタッチメントと呼ばれる

ポッチをつけたりもします。

 

以下はアタッチメントのついた写真です。

 

その後マウスピースを交換していく間に

歯と歯の間の隙間が閉じていく、

といった仕組みです。

 

下の写真は治療前と治療後です。

 

この方は、

約4ヶ月ほどで

目標の歯並びに到達しました。

 

 

最初の計画通り

歯と歯の隙間がしっかり閉じました。

 

 

マウスピース矯正

インビザラインiGo

費用49万5千円

 

デメリットとして半年ほど期間がかかる

奥歯はiGoでは動かせない。

マウスピースの枚数に限りがある

 

 

歯茎が腫れている ブリッジの隙間に食べかすが挟まる 前歯のブリッジ 理想的に整えた症例

2021年09月8日

 

皆さんはブリッジという言葉を

耳にされたことはありますか?

 

歯が抜けてしまった場合、

そのままにしておくと

両隣の歯が倒れてきたり、

噛む相手の歯が伸びてきたりして

噛み合わせがガタガタになってしまいます。

 

そこで、両隣の歯を削って一体型の被せ物を

作ることで噛める様にする方法を

ブリッジと言います。

ブリッジは入れ歯と違い、

取り外しができないため

隙間に汚れや食べかすが詰まりやすく、

臭いや虫歯の原因となります。

 

今回ご紹介する患者様も

ブリッジの臭い、見た目が

気になるということで来院されました。

 

 

矢印の部分が自分の歯ではないので、

歯ぐきとの隙間に

物が挟まりやすくなっています。

 

 

なぜ隙間が生まれてしまうかというと、

歯ぐきの部分が

ブリッジに合っていないからだと

考えられます。

 

 

インプラントによる治療も検討しましたが

ご希望により、インプラントではなく

ブリッジの再製作を行い、

治療していくことになりました。

 

 

ブリッジを除去した時の写真です。

磨き残しが溜まっていたことで

歯ぐきが炎症を起こしており、

ちょっとした刺激でも

出血するような状態でした。

 

 

ブリッジの土台の歯が

虫歯になっていたので全て除去し、

仮歯を入れました。

 

このままだと歯肉の

ボリュームが乏しいため、

他の部位から歯肉を持ってきて

移植します。

 

 

歯ぐきに切れ込みを入れ、

歯ぐきの裏側の部分の歯肉をとります。

 

 

ブリッジの歯がない部分の歯肉に

裏側から取ってきた歯肉を移植します。

 

 

歯肉移植前と移植後の写真です。

 

移植後の写真は、歯が短いのですが

歯ぐきのボリュームが十分に確保されており、

これから仮歯にて歯ぐきの形を修正します。

 

 

本来の歯の様に見せるために

歯がない部分の根っこの部分を盛り足して

歯ぐきに圧接します。

 

この仮歯をつけて時間を置くと

歯ぐきが仮歯に押されて歯の形になります。

 

このような歯ぐきの形にすることで

隙間から汚れが入るのを防ぎ、

将来的に問題が起きにくくなります。

 

その仮歯を元に

最終的な ブリッジが出来上がりました。

 

歯がない部分を補うような

形をしています。

このブリッジを取り付けします。

歯ぐきを圧迫するのではじめは

貧血帯ができて一時的に

歯ぐきが白くなります。

 

 

しかし、時間の経過とともに

ほぼ自分の歯と見分けがつかなくなります。

 

拡大してみても天然の歯と

見分けがつきません。

 

 

人工物が入っているとは思えないほど

自然な見た目となっています。

 

オールセラミッククラウン

費用 18万7千円×3(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)

デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある

 

 

治療中も見た目が変わらない様にしたい 歯が割れている インプラントで治療した症例

2021年09月3日

 

歯が割れてしまうと

噛むときに痛みを感じたり、

歯ぐきが腫れるといった

症状が出ることがあります。

 

割れてしまった歯は残念ながら

抜歯となってしまうことがほとんどです。

 

今回ご紹介するのは

割れてしまった歯を抜歯し、

インプラントで治療した症例です。

 

前歯の治療となると

笑ったときや口を開けた時などに見えるため、

治療が終わった後に歯がない訳にはいかず

何らかの歯を取り付ける必要があります。

 

 

この患者様は噛んだときに痛い、

ということで来院されました。

見た目は変わった感じは

なさそうですが・・・

 

 

レントゲン写真から、土台の方向が

少しずれています。

歯に無理な力がかかると

歯が割れてしまう原因になります。

 

 

 

被せ物と土台を外すと中は虫歯が進み、

歯の根っこにヒビが入り、割れていました。

 

当初は歯を残す予定でしたが

患者様と話し合った結果、

抜歯してインプラントにて

治療することとなりました。

 

 

お口の中を光学印象でスキャンし、

インプラントを埋入する位置や深さ、角度を

コンピューター上でシミュレーションします。

 

 

得た情報を元に、インプラントガイドを

作製します。

ガイドを利用することでインプラントを

正確に埋入することができます。

 

 

抜歯の際、歯の根っこの一部を抜歯せずに

意図的に残しています。

 

歯を全部抜いてしまうと、

周囲の組織が吸収してしまい、

歯ぐきが痩せてしまいます。

 

この歯を一部残す事で

周りの骨や歯肉の吸収を抑え、

自然な歯ぐきの厚みを確保できます。

 

全部抜歯しないので腫れや痛みも軽減でき、

見た目もいいインプラント治療ができます。

 

 

ガイドを用いてインプラントを埋入しました。

 

よく見るとインプラント体の上側に

歯が一部残っていることがわかります。

 

その後は、歯がないと困るので

その日のうちに仮の歯を製作して

土台に装着します。

 

 

完成した仮の歯がこちらです。

口を開けた時などに違和感を感じない様、

色、形を調整しています。

 

 

治療途中の歯ですが仮歯を入れることにより

見た目が気にならないようにしています。

 

歯ぐきの状態が落ち着いてから

インプラントの上部構造の

製作に取りかかります。

 

 

型取りとスキャンを行い、

歯が理想的な形になるようコンピューター上で

シミュレーションし、模型上で再現します。

 

 

左が仮歯、右が最終的な被せ物です。

事前に仮歯の形を参考にして

患者様の希望と照らし合わせながら

被せ物の色、形を決定します。

 

 

インプラントをネジで固定した後の写真です。

見た目は他の歯と遜色なく、

もちろん噛んだ時の痛みも全くありません。

 

インプラント治療

528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)

デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。

 

 

 

前歯の難しいインプラント治療 左右対称で見分けがつかない自然なインプラント

2021年08月21日

前歯のインプラント治療は大変難しく

術前のシビアな診断と

繊細な治療が求められます。

 

前歯の長さや幅などが

ともに左右対称でないといけません。

 

また歯の形、色、凹み等、

年齢や生活習慣によって変化した歯を

再現しなければなりません。

 

これには、術後のお口の中を

完全に予測できる想像力(診断力)と

想像した通りに治療できる技術が

絶対に必要となってきます。

 

今回は、残念ながら右上の前歯を

抜歯しなくてはならなくなった方について

お話ししていきます。

 

下のお写真ですが、術前と術後です。

 

右上の前歯を抜歯して

インプラント治療をしています。

 

ほぼインプラントで治療しているとは

わからないのではないでしょうか。

 

 

前歯には神経の治療がしてありました。

 

この歯にヒビが入ってしまっていて

残念ながら抜歯が必要という状況でした。

 

レントゲン写真の術前術後です。

 

下のレントゲン写真には

インプラントが入っています。

 

 

下の写真は術前のお口の写真です。

 

一見そんなに問題ない様に見えます。

 

 

しかし、横から見てみると

歯と歯の間に大きな隙間が空いています。

 

 

以前歯をぶつけて神経の治療をしました。

 

その際に、歯にヒビが入っていたのでしょう。

 

残念なことに骨が痩せてしまっています。

 

 

 

このまま抜歯してインプラント治療すると

歯の根っこの部分の歯ぐきが

大きく痩せて凹んでしまいます。

 

そこで差し歯を外した後に仮歯を入れて

その仮歯を矯正によって引っ張りだします。

 

この矯正によって周りの歯ぐきや骨も

本来の状態に回復し

ボリュームのある自然な歯ぐきが

できるのです。

 

これは簡単な矯正治療で

1〜2ヶ月ほどで終了します。

 

 

矯正によって環境が整ったら

インプラントの準備をしていきます。

 

インプラント治療で最も大事なのは

術前の診断です。

 

どの様な形の歯を作るかによって

インプラントを骨に埋め込む

位置や深さが全く違ってくるのです。

 

下の写真の様に

先に歯の形を決めた後に

シミュレーションしていきます。

 

レントゲンCTのデータと

照らし合わせながら

インプラントを埋め込むのに

ベストな位置を決めていきます。

 

 

こういったシミュレーションを行い

下の写真の様なインプラントガイドを

作製します。

 

 

このインプラントガイドを使用して

インプラントの穴を開けていくのですが

ガイドのレールに沿ってドリルが動くので

ほぼ狂いなく想定通りの穴を開けられます。

 

 

インプラントを埋め込んだ際の写真です。

ここではまた別に

『ルートメンブレンテクニック』

という処置も施しています。

 

 

インプラントを埋め込んで数ヶ月後に

型取りを行なって

インプラントを取り付けます。

 

正面から見ても、横から見ても

自然な歯に見えます。

 

レントゲンでもしっかりとインプラントが

骨と結合しています。

 

 

数ヶ月経過しましたが、

いい状態を保っています。

 

 

インプラント治療

528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)

デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。

 

 

「個別」相談へのご案内

当院では、患者様の歯に対するお悩み・ご希望を院長が直接お伺いする「個別相談」を実施しています。毎月人数は限定させていただいておりますが、お口のお悩みを何でもご相談いただけます。まずはメールもしくはお電話にて予約を取っていただきご来院ください。

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