2018年11月7日
今回は、見逃しやすい虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。写真中央の歯は問題なさそうに見えます。
内側から写真を撮りました。横の銀の詰め物との間が茶色い虫歯になっています。真上から見ただけでは発見することができない見逃しやすい虫歯です。
虫歯を取り除きました。古い詰め物も同時に取っています。
虫歯を取り終えるとラバーダムシートをお口にかけていきます。この歯をダイレクトボンディングという方法で治療していくのですが、治療中はできるだけ歯を乾燥させる必要があります。ラバーダムシートをお口にかけると呼気や唾液が歯に付きにくくなるため治療には必須です。
金属のリングやオレンジ色の楔を使い歯と歯の隙間に入れている透明の膜を歯に圧接し固定します。
膜に沿わせてコンポジットレジンという白い樹脂を流し込みます。この樹脂は光をあてると固まる素材になっています。
噛み合わせの部分も形を作ります。
治療が終わったところです。内側から見ると治療前の隙間がなくなっているのが分かります。
真上から見たところです。歯の色、形も問題ありません。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年11月5日
今回は、歯を抜いた後の治療です。下の写真は治療前のものです。中央の歯の状態は良くないのですが写真で見ただけではよく分かりません。
少し内側から見たところです。歯茎の際のところに出来物ができているのが分かります。
ほっぺた側の方にもできています。
レントゲン写真です。左側が問題の歯です。歯の根の状態を見ると、右側の歯と比べ左側の歯は根の周りが黒くなっているように見えます。根の周りの骨が溶けるとこのように写ります。根の治療がうまくいっていない、根にヒビが入っていたりすると周りの骨が溶けていきます。
根の治療での治癒は難しいと判断し、抜歯を行いました。出血があるため色を変えています。
抜歯した歯です。歯の根自体にヒビが入っており、抜歯中に割れました。歯の神経を取る治療を行うと、写真のような金属の土台をつけて被せ物をすることが多くなります。神経を取った歯は虫歯で痛むことはなくなりますが、歯の寿命は短くなりこのように割れてしまいます。
傷が治りました。この状態で治療を終えると隣の歯が傾いてくる、噛み合わせの歯が伸びてくるなどの歯の移動が起こります。歯が移動すると、噛み合わせが変化し不必要な力が加わるようになり周りの歯も悪くなるリスクがあります。
このスペースに対する治療は一本だけの入れ歯、ブリッジ、インプラントになります。今回は、患者さまと相談しブリッジ治療を行なっていきました。
左右の歯の古い被せ物を外したところです。どちらの歯も汚れが入り込み、黒くなっています。
金属の土台を外しました。まだ虫歯が残っています。
虫歯を取りきり、ラバーダムシートをかけました。歯の土台を直接作っていきます。
白い樹脂を流し込み固めました。左側の歯の虫歯治療も同時に行なっています。
ラバーダムシートを外して形を整えました。
仮歯を作成し、歯茎の形をコントロールします。
仮歯で歯茎を押していくとこのように凹みができます。
型取りを行い作成した本歯を取り付ける前の状態です。
歯茎に凹みを作った部分に本歯がはまりこむようにできています。
このように歯茎の形を整え、その形に合わせた本歯を作ると、抜歯した部分にも歯があるように見え審美的になります。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×3本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2018年10月27日
今回は見落としやすい虫歯の治療を行ないました。
下の写真は治療前のものです。写真中央の歯には虫歯治療をした後があります。やや、黒くなっているところはありますが大きな問題はなさそうに見えます。
左側の歯との隙間を削っていくと、中は黒い虫歯になっていました。目や写真で確認するだけでは見落としてしまうかもしれません。レントゲン写真と見比べていくことで見つかる虫歯もあります。
虫歯の部分、古い治療の部分を取りきりました。
左側の歯も確認すると、小さいですが虫歯になっていました。この部分も同時に治療していきます。
緑色のラバーダムシートに穴をあけ歯だけが出るようにします。こうすることで呼気や唾液が治療部位に付着するのを防ぎます。
歯と歯の隙間の形は、セロハンの膜を歯に沿わせて型を作ってから修復します。
歯の形を作り終えたところです。歯は乾燥すると色が白っぽくなり、治療した部分との境目が少し目立ちます。
治療後、歯の乾燥がなくなると、色も馴染みほとんどわからないようになります。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年06月9日
今回は、前歯の詰め物治療を行なっていきました。
下の写真は治療前の状態です。前歯の隙間には詰め物治療がしてありますが、形もいびつで色も変色しています。このような詰め物の縁には汚れが溜まりやすく掃除もしにくいため歯茎の腫れの原因となります。
すぐに詰め物を外して治療を進めるのではなく、どのような形で詰め物治療を行うと良いのか審査していきます。型取りを行い、理想的な形になるように模型に蝋を盛りつけます。
蝋を盛りつけたあと、その形を記録し実際に治療で再現できるようにシリコーンで型をとります。
型取りしたものです。歯の形がはっきりわかります。
ここから実際に治療をしていきます。まずは古い詰め物を外していきます。
詰め物を外したあとは、ラバーダムシートをかけていきます。
シリコーンの型をお口の中に合わせていきます。この型に合うようにダイレクトボンディングを行います。
理想的な形を作っていきます。
治療後の状態です。歯の形は改善しています。治療中には歯が乾燥するためやや白っぽくなっています。
後日確認した時の写真です。歯の色も馴染み治療跡がわからないようになっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×2本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年06月2日
今回は、銀の詰め物を外して虫歯治療を行なっていきました。下の写真は治療前のものです。銀の詰め物が入っていますがすり減り、段差が目立ちます。
まずは銀の詰め物を外していきました。中を見ると大きな虫歯はないように見えます。
銀歯を歯につけていたセメントを取り除くと、その下が虫歯になっていました。外した後の写真と見比べると右側の部分に大きな虫歯があったことがわかります。
同じような銀の詰め物治療をするのなら、ここからさらに形を整え直して型取りを行います。型取りしたものに石膏を流し込み固め、お口の中の模型を作成しその模型に合わせて詰め物を作ってもらいます。一つの詰め物を作成するのにもいくつかの過程があります。この過程のどこかでわずかなエラーが生まれると、隙間、段差ができてしまうのです。
なるべくシンプルに治療を進めるためにダイレクトボンディングという方法で治療を行いました。
ダイレクトボンディングは型取りを行わずに直接コンポジットレジンという樹脂を詰めていく方法です。コンポジットレジンを歯にしっかりと接着させるには歯に唾液や呼気が付着しないのが大切です。ラバーダムシートというゴムのシートを使用して歯に水分がつかない環境を作ります。そうした上で、歯と歯の隙間を再現するためセロハンの膜やそれと固定する器具を使用します。
コンポジットレジンを流し込み歯の形を再現していきました。ここまで行いシートを外します。
噛み合わせの調整を行い、研磨を行いました。歯を乾燥させた状態で治療を行うため歯自体が白く変色しています。
後日確認したとくの写真です。歯の色は元に戻っています。コンポジットレジンとの色の境目もわからなくなっています。奥の歯にも古い詰め物が入っているため後日治療を行う予定です。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年05月15日
今回は、銀歯の下の虫歯治療を行いました。下の写真は治療前のものです。3本の歯に銀の詰め物治療がしてあります。
まずは真ん中の歯の治療を行いました。銀の詰め物を外すと、中は真っ黒になっていました。黒くなっている部分が全て虫歯ではないので虫歯検知液を使用しながら慎重に削りとっていきます。
虫歯検知液が染らなくなりました。まだ黒い部分は残っていますが、虫歯ではないためこのまま治療を行います。
この歯はダイレクトボンディング治療を行いました。型取りが必要なく治療精度も高い方法です。緑色のシートから歯の頭だけを出して治療します。歯の形を作るためにセロハンの幕や緑色や青い楔を使用します。
歯の形はできているため樹脂を流し込み固めていきます。
噛み合わせの部分は、歯が本来持つ形を意識しながら形を作ります。
シートを外して磨いていきました。シートをかけたことにより一時的に歯茎が赤っぽくなっていますが治療した歯には特に問題ありません。
次に右側の歯の治療を行いました。
こちらの歯も詰め物を外すと中は真っ黒です。
虫歯検知液を使用しながら虫歯を取り除きました。先ほどよりも虫歯の範囲が大きいのがわかります。
緑色のラバーダムシートを使用してダイレクトボンディングを行います。
この歯は虫歯になっていた部分が大きかったため、先ほどのようにダイレクトボンディングで治療を終えるのが難しくなっています。歯の形をある程度整えるためにダイレクトボンディングを行い、被せ物をつけるための形を整えます。
ラバーダムシートを外して歯の形を整えました。歯を一周ぐるっと削りこの上から被せ物が入るようにします。
歯の型取りを行い被せ物が出来上がりました。
実際にお口の中に取り付けを行いました。今回はオールセラミッククラウンという被せ物を使用しました。色や形、精度も問題ないようです。
最後に左の歯の治療を行いました。この歯は歯が一部かけているのがわかります。
同じように銀歯を外して虫歯を取り除いていきます。
ラバーダムシートをかけてダイレクトボンディングを行います。シートをかけることにより樹脂と歯がしっかりと接着します。
歯の形を作り樹脂を流し込みます。
歯の形ができました。シートをつけたままでは噛み合わせの調整ができないため、外してから最終的な調整や研磨を行います。
治療後の状態です。3本の歯に大きな虫歯がありましたが、治療を行い特に問題ない状態になっています。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円 7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年05月8日
今回は、虫歯治療を行いました。下の写真は虫歯治療前のものです。一見すると黒い虫歯はないように見えます。
歯を様々な角度から観察、レントゲンの写真を注意深く見ていくと虫歯を見つけることがあります。今回の場合は歯と歯の隙間から虫歯になっているのを見つけました。表面を少し削ると、中が黒くなっておりボソボソとした感じがわかります。
さらに歯を削っていきました。黒い虫歯はもう少し深くまで進行しているようです。
虫歯検知液を使用していきながら虫歯を取り除いていきます。液を使用すると、虫歯菌に感染しているところはピンク色に染まります。その部分を削り、また染めるを繰り返します。
液を使っても染らなくなりました。虫歯を全て取り切ったということです。銀の詰め物治療を行う場合、ここからさらに健康な歯を削っていく必要があります。できるだけ健康な歯を残すために今回はダイレクトボンディングという方法で治療を行いました。
虫歯を取りきった状態から、緑色のラバーダムシートという膜をお口にかけていきます。シートには穴を開けており、ちょうど歯が穴から出るようになっています。
ラバーダムシートを使用すると、歯に唾液や呼気がつかなくなります。直接詰め物を接着させる方法なので、湿気がつくとうまく治療することができなくなるからです。
歯の形を作り詰め物を接着させました。
治療後の写真です。隙間や段差はありません。削る範囲も最小限になっているためダメージの少ない治療になっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年04月10日
今回は、銀歯を外して虫歯治療を行いました。
下の写真は治療前のものです。銀歯治療が二箇所してあります。
まずは、銀歯を外しました。中は少し汚れているように見えます。
銀歯をつけていたセメントを外すと、中はこのように虫歯が広がっていました。
虫歯を全て取り除いたところです。かなり深くまで虫歯は広がっていました。
ラバーダムシートを使用し、ダイレクトボンディングを行います。歯の形をセロハンの膜で作り、そこに樹脂を流し固めます。
歯の形を作り終えました。
ラバーダムシートを外して噛み合わせ調整、研磨を行いました。
後日、横の歯の銀歯を外してダイレクトボンディングを行いました。
外してみると、汚れがたまっています。
虫歯を除去して、ダイレクトボンディングを行います。
歯の持つ凸凹や溝を意識して形を作ります。
噛み合わせの調整、研磨を行いました。治療前の銀歯は歯との境目に段差があり、汚れが溜まりやすい状況になっていました。ダイレクトボンディングは直接歯に詰め物を行うため、段差ができにくくなっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2018年04月7日
今回は、虫歯が原因で大きく欠けてしまった歯の治療を行いました。
下の写真が治療前の状態です。歯が欠けてしまい、ほとんどなくなっているのが分かります。
上から見たところです。歯の中がむき出しになっています。茶色くなっている部分は虫歯菌に感染しています。
麻酔を行い、歯の上に被った歯茎の形を整えます。ピンク色の虫歯染色液を使い虫歯を除去していきます。
虫歯を取りきると、歯はほとんど残っていません。このままでは被せ物治療をすることはできないため、まずはダイレクトボンディングを行い虫歯で失われた歯の形を回復させます。
ダイレクトボンディングで歯の形を作っていきました。
緑色のラバーダムシートを外してはの形を整えていきます。
横から見ると、このようになっています。歯の形を整えて上から被せ物ができるようにしていきます。
形を整え終えたら型取りの準備をしていきます。歯の周りに糸を入れ型取りがしやすい状態にしていきます。
型取りしたものの写真です。糸を入れたことにより、歯と歯茎の境目がはっきりわかるようになっています。
型取り材に石膏を流し込み模型を作成します。この模型に合わせて被せ物を作っていただきます。
横から見たところです。
実際にお口の中に取り付けを行いました。歯の形、色は本物の歯に近づけて作っています。
横から見たところです。周りの歯と見比べても違和感はありません。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2018年04月3日
今回は、虫歯の治療を行いました。下の写真は治療前の状態です。一見するとどこに虫歯があるか分かりません。
歯と歯の隙間の部分を少し削ったところです。中は変色し、虫歯になっているのが分かります。このように見た目では発見しにくい虫歯もたくさんあります。大きくかけたり、痛みが出てから治療を行うと必要以上に歯を削ることになります。
虫歯菌に感染しているところだけ削り取っています。必要以上に歯を削らないことが、歯を守る上で大切です。しかし、虫歯を取り残しては治療した意味がなくなるため、虫歯だけをしっかりと取り除くことが重要です。
虫歯を全て取り終えたところです。
隣の歯との隙間も虫歯になっていたため、横から穴を開けて除去しています。
ラバーダムシートをかけてダイレクトボンディングを行います。唾液の中には虫歯菌も含まれています。その唾液が歯についたまま治療を行なってもしっかりとした治療ができません。ラバーダムシートを使用すると唾液が歯に付着しなくなるため、精度の高い虫歯治療が可能です。
横の穴にも唾液が入り込まないようになっています。
歯の形を作るためにセロハンの膜を入れ型を作ります。
できた方に樹脂を流し込んでいき、治療を進めます。
横の穴も同様に型を作って樹脂を流し込んでいきます。
治療が終わったところです。詰め物と歯の間に段差や隙間はありません。
横のところも問題ないようです。歯に対するダメージが低い治療になっています。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。