2017年05月6日
今回は、問題なさそうに見えても中で虫歯が広がっていた症例です。
この写真だけ見ると、黒く変色している所や、欠けている所はありません。
一見問題なさそうに見えます。
少し歯を削ったところです。
問題なさそうに見えていた歯の下には、黒い虫歯が広がっていました。
さらに虫歯を取り除いていったところです。
虫歯は歯茎の際のところまで進行していました。
よく見ると、隣の歯も虫歯になっています。
虫歯を全て取り除いたところです。
虫歯が残っていると赤く染まる染色液を使い、取り残しがないことも
確認しています。
手前の虫歯も大きいですが、奥の歯の虫歯も大きかったことが分かります。
緑色のシート(ラバーダム)を使い、詰め物をしている写真です。
本来の歯の形を再現するために歯の間にセロハンの膜を挟み、
その膜を輪っかで歯に圧接させています。
セロハンの膜どうりに詰め物をしていき、本来の歯の形を
作った後の写真です。
歯は乾燥すると、通常より白くなります。詰め物をした直後は
色の違いが少し分かりますが、時間とともになじんでいきます。
詰め物の隙間はありません。
ラバーダムを外して、噛み合わせを調整し磨きあげた後の写真です。
ここまで治療すると、詰め物の隙間から二次的な虫歯になることも
ありません。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2017年05月2日
銀歯を外して、ジルコニアの歯にやりかえをした症例です。
奥から二番目の歯には銀歯が入っています。
表面には傷が入っており、歯が本来持っている噛み合わせのデコボコも
すり減っているのが分かります。
銀歯を外した際の写真です。銀歯の下は虫歯になっています。
虫歯を取り去り、土台を立てジルコニアの歯が入る形に削ります。
歯の周りに見える黒いスジはより正確に形を整えることが出来るように
入れた糸です。歯の周りの歯茎を押し広げる作用を持っています。
今回はジルコニアという素材でやりかえました。
この写真はジルコニアの色を決めるために撮影しています。
出来るだけ周りの歯と同じ色を選び撮影しています。
この写真を元に技工士さんに被せ物を作っていただきます。
精密に形を整えても、その形がきちっと技工士さんの元に届かなければ
意味がありません。
この写真は型取りをしたものの写真です。
シリコーンでできた型取りの材料を使っています。
シリコーンの型取り材は精密で形が変形しにくいのが特徴です。
型取りを元に出来上がったお口の中の模型です。
この模型はお口の中の完全なコピーとなるわけです。
この模型にしっかりと合う被せ物を作れば、お口の中でも
ピタリと合います。
出来上がった被せ物(ジルコニア)を取り付けた後の写真です。
色は周りの歯と調和しており、噛み合わせの面は歯が本来持つべき形
となっております。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2017年01月13日
前歯が取れた患者さんです。差し歯と歯茎の間に黒い線が見えます。
外れた歯の中はかなり深い虫歯になっています。
そして差し歯は銀歯にプラスチックを貼り付けたものなので、本来の歯と違うことはひと目でわかります。
この状態は、見た目もそうですが、健康にとっても悪影響を与えます。
そのことを説明し、前歯をオールセラミックにて治療することとなりました。
治療後です。
ほかの歯とほとんど見分けがつきません。
またオールセラミックが精密にできているため、差し歯の周りの歯茎も炎症がなく健康な状態です。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×3(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2017年01月11日
入れ歯を入れてあった患者さんですが、入れ歯で全くかめないとの事でした。
入れ歯を外した状態です。
入れ歯の土台となるインプラントが上は4本下は2本はいりました。
インプラントを土台に入れ歯を取り付けます。
入れ歯は全く動かず、審美的な見た目となりました。
インプラントを土台とした入れ歯をする事で費用を抑える事ができます。
インプラント治療
385000円×6本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、ロケーター)
総義歯
330000円×2本
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年02月9日
20年ほど前に陶器の歯を入れた患者さんを治療して、オールセラミックが入った状態です。
治療前からどの様な工程を経て最終的なオールセラミックを取り付けていくのかをお話します。
まず、初診の状態です。前歯が古くなって差し歯の周りも歯茎が赤く腫れており健康に悪影響を与えています。
この方は、このままの状態では良くなく治療の必要が有ります。
治療を始める際、いきなり歯を削って治療していくわけではありません。
まず、この方にとって『どの様な歯並び、噛み合わせが最適であるのか』ということを調べる必要があります。
そのため、以下の写真のような診断用ワックスアップという、建築物でいうと設計図のようなものを作成します。
これを患者さんに見てもらい『だいたいこの様な歯の形、並びになりますよ』ということをお話します。
患者さんの『もう少し引っ込めてほしい!』や『もっと大きい方がいい!』というご希望と合わせて目標を決めていきます。
だいたいの目標ができてはじめて歯を削ります。
それは削った後に、『こんなはずじゃなかった・・・』ということを避けるためです。
この様な事前の審査をしておくことは、歯科治療を進める上で非常に重要です。
前記した検査を行い、はじめて歯を削ります。
歯を削った際は、事前に仮歯を作っておき、確実にその日に仮歯を取り付けます。
この仮歯は応急的なものでしかありません。
あくまでも、見た目の回復というものです。
その仮歯を使っていてもらう間に、こちらでは別の工程を進めておきます。
歯をはずした際、型取りをしておき、石膏の模型を作成します。
その模型上で、最終的な歯がどの様な状態になれば良いかを精密に計算し、最終イメージを形作っていきます。
これは本当に繊細で、前後左右に顎を動かしたときに一番効率良く噛む様に形を作ったり、歯に変な方向からの力がかからない様に注意しながら作っていきます。
この診断用ワックスアップをそのままコピーした仮歯を作ります。
この仮歯のことを、プロビジョナルレストレーションと言います。
実際にお口の中に取り付けます。
しばらく様子を見てもらい、見た目、噛み心地ともに全く問題ないか確認します。
その上で、最終型取りを行います。
これは、シリコン印象という最も精密な型取りです。その際二重圧排操作を行い、完全に隙間がない差し歯を作る準備をしていきます。
シリコン印象後の模型です。歯と歯茎の境目がはっきり確認できます。
模型上で、ジルコニアのオールセラミックを製作していきます。
そして初めてお口の中にオールセラミッククラウンが入ります。様々な工程を経ていますので、取り付ける日はほぼ調整する必要はありません。
また、仮歯で問題がないことが確認できているので、今後トラブルが起きる可能性は極めて少なくなります。
前歯はその方のイメージを確立するのにとても重要です。前歯が少し違和感があるだけで、どうしても清潔感がなくなってしまったりします
とても大事な前歯です。生涯、満足いただける様な治療を提供しております。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×6(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月27日
ある程度の年齢になると、全身疾患を持っている事が少なくありません。
この方は肝炎を持ってあって、他の歯科医院でインプラント治療は難しいと言われたそうです。
しかし、患者さんはどうしても噛みたいという事で、内科の主治医の先生に確認したところ出血をなるべくしない様に治療すれば大丈夫との事でした。
血が止まりにくいので、その点を注意する必要があります。
基本的にインプラント治療は『麻酔をして歯茎を切り開いて骨をあらわにして』治療をしていきますが、出血を伴います。
ですので、ダメージが最も少ない方法としてインプラントガイドを使って、歯茎を切り開かないで治療するとダメージが避けられます。フラップレスという方法です。
下の写真は治療前と治療後です。右上と左下にインプラント治療を行いました。
術前術後のレントゲン写真です。
CT写真を撮影して、パソコンに取り込みパソコン上でどこにインプラントが入ると一番いいのかをシミュレーションします。
シミュレーションが終わると、機械でインプラントガイドを作ります。
まず右上の歯からシミュレーションを行います。
下の写真がインプラントガイドを使って治療したところです。
お口の中にインプラントガイドを入れ、その方向に沿って穴を開けていくと無駄に歯茎を傷つける事がありません。
必要最小限の侵襲で治療を行う事が出来ました。
全く狂いなくシミュレーション通りにインプラントを埋入することができます。
出血が止まりにくい方でしたが、術後はほとんど出血もありませんでした。
下がインプラントの上部の歯が入ったところです。
全く問題なく色んなものを食べる事ができます。
下の歯も同じ様にシミュレーションを行います。
ダメージが少なく済む様に、インプラントガイドを使ってインプラント治療をしていきます。
術後のインプラントの上部の歯が入ったところです。
天然の歯と見分けもつかず、違和感なく自然な状態でお口の中に存在しています。
インプラント治療
528000円×5本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月21日
上あごに少ないダメージでインプラント治療を行った患者さんです。
下の写真が術前術後です。
治療前の写真とレントゲンですが、歯を抜歯し時間が経過した状態です。
ここから『ステント』という『インプラント治療をどの場所に行うのがいいのか』を調べるための器具をお口の中に装着してレントゲンCTを撮影します。
上あごには上顎洞(副鼻腔)という空洞があり、インプラント治療するためには骨を造る必要があることが多いのですが、計測した結果上顎洞までの距離は8ミリでした。
以前は上あごには12ミリのインプラントを埋め込む必要があると言われていましたが、当院で使用しているストローマンインプラントは8ミリで全く問題ありません。
しかし、穴を開けるときには1ミリもオーバーするわけにはいきませんので慎重に治療を行う必要があります。
実際に治療を行った写真です。
インプラント治療は通常、メスで歯茎を切開して歯茎を開き骨をむき出しにして治療を行いますが、事前にしっかり計画を立てておけば必要な部位だけの切開で治療のダメージを最小限度に抑えることができます。
この術式をフラップレス治療と言います。
実際に治療が終わった写真です。
計画通り、1ミリのくるいもなく上顎洞ギリギリにインプラント治療を終えました。
ほとんどダメージはありません。患者さんは痛みも腫れも全く訴えませんでした。
当院で使用しているストローマンインプラントは世界で最も信用の置けるインプラントで、治療終了から4週間で骨とくっつき、型取りを行えます。
この患者さんも4週間後には型取りを行いました。インプラントも周りの歯茎もとてもきれいな状態です。
インプラントを取り付けた状態です。患者さんは違和感もなにもおっしゃっていません。
普通の歯と同様なんでも噛むことができています。
横からみた術前術後です。
見た目も天然の歯とほとんど区別がつきません。
インプラントは今は噛む事だけでなく、見た目も天然の歯と同じくらいのクオリティーで作る事ができます。
術前術後のレントゲン写真です。
インプラントの周りはしっかりとした骨で覆われ、メインテナンスをキチンと行えばまず悪くなる事はないでしょう。
今は安心して何でも食べる事ができています。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月20日
前歯の虫歯が進行した患者さんです。
上の前歯4本はオールセラミックで治療しております。
その他の前歯はダイレクトボンディング(コンポジットレジン)にて治療しています。
適切に治療すれば、もともとこの方が持ってあった天然の歯と遜色ないくらいまで回復できます。
以下は治療前、治療後です。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×4本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×7本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2016年01月15日
銀歯を外してみると深いところまで虫歯が広がっているということは日常的に目にします。ほとんどすべての銀歯は中が何らかの問題があると言っても過言ではありません。
下の写真は、銀歯をやりかえたときの写真です。治療前と
治療後です。
今回、この矢印の治療した2本の歯について治療手順を見ていただければと思います。
治療前の拡大写真です。ここから銀歯を外していきます。
銀歯を外してみると、やはりこれだけ虫歯が進行しています。
この虫歯を全部除去して、コンポジットレジンにてダイレクトボンディングを行ったところです。
次は、手前の銀のクラウンが入っている歯です。
外してみると虫歯が進行しています。
まだまだ深いところまで虫歯が進行しています。
虫歯を除去しました。
このままでは、歯の型取りをすることができないので、コンポジットレジンにて歯の土台の形を作っていきます。
この状態で、シリコン印象材で型取りをしていきます。
色々な角度から、歯の色を調べるために写真を撮ります。
最終的に取り付けたジルコニアオールセラミッククラウンです。
周りの天然の歯とほとんど見分けがつきません。
横から見たところです。
完璧な適合です。完全にフィットしています。
色の段差がありますが、この歯は奥の歯ですので、歯頸部まで削っていません。
もちろん前歯だと、この様な段差はありません。
銀歯のままでこのまま過ごしていたら、更に虫歯が進行し神経まで届いてしまいます。
神経の治療をしても、数十年すると歯が折れてしまい抜歯が必要になります。
これだけ精度が高い治療であると、この先安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月14日
他院にてセレックで治療した歯がかけたため、ダイレクトボンディングにて治療した患者さんです。
セレックは、即日で出来る治療法ですが、予知性はダイレクトボンディングの方に軍配があがると思います。
下の写真ですが、セレックで治療した歯はどうしても境目が目立ってしまいます。
目立つという事はそこに隙間があるという事です。
セレックで治療した歯を外して悪いところを取り除いたところです。
セレックで治療するとしたら、さらに歯を削る必要があります。
ラバーダム防湿を行い、歯をお口の中から隔離します。
コンポジットレジンを充填したところです。
その後噛み合わせの調整を行い、ピカピカに研磨します。
数ヶ月経った写真ですが、境目は確認できません。
今後も安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。