2016年01月21日
上あごに少ないダメージでインプラント治療を行った患者さんです。
下の写真が術前術後です。
治療前の写真とレントゲンですが、歯を抜歯し時間が経過した状態です。
ここから『ステント』という『インプラント治療をどの場所に行うのがいいのか』を調べるための器具をお口の中に装着してレントゲンCTを撮影します。
上あごには上顎洞(副鼻腔)という空洞があり、インプラント治療するためには骨を造る必要があることが多いのですが、計測した結果上顎洞までの距離は8ミリでした。
以前は上あごには12ミリのインプラントを埋め込む必要があると言われていましたが、当院で使用しているストローマンインプラントは8ミリで全く問題ありません。
しかし、穴を開けるときには1ミリもオーバーするわけにはいきませんので慎重に治療を行う必要があります。
実際に治療を行った写真です。
インプラント治療は通常、メスで歯茎を切開して歯茎を開き骨をむき出しにして治療を行いますが、事前にしっかり計画を立てておけば必要な部位だけの切開で治療のダメージを最小限度に抑えることができます。
この術式をフラップレス治療と言います。
実際に治療が終わった写真です。
計画通り、1ミリのくるいもなく上顎洞ギリギリにインプラント治療を終えました。
ほとんどダメージはありません。患者さんは痛みも腫れも全く訴えませんでした。
当院で使用しているストローマンインプラントは世界で最も信用の置けるインプラントで、治療終了から4週間で骨とくっつき、型取りを行えます。
この患者さんも4週間後には型取りを行いました。インプラントも周りの歯茎もとてもきれいな状態です。
インプラントを取り付けた状態です。患者さんは違和感もなにもおっしゃっていません。
普通の歯と同様なんでも噛むことができています。
横からみた術前術後です。
見た目も天然の歯とほとんど区別がつきません。
インプラントは今は噛む事だけでなく、見た目も天然の歯と同じくらいのクオリティーで作る事ができます。
術前術後のレントゲン写真です。
インプラントの周りはしっかりとした骨で覆われ、メインテナンスをキチンと行えばまず悪くなる事はないでしょう。
今は安心して何でも食べる事ができています。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月20日
前歯の虫歯が進行した患者さんです。
上の前歯4本はオールセラミックで治療しております。
その他の前歯はダイレクトボンディング(コンポジットレジン)にて治療しています。
適切に治療すれば、もともとこの方が持ってあった天然の歯と遜色ないくらいまで回復できます。
以下は治療前、治療後です。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×4本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×7本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2016年01月15日
銀歯を外してみると深いところまで虫歯が広がっているということは日常的に目にします。ほとんどすべての銀歯は中が何らかの問題があると言っても過言ではありません。
下の写真は、銀歯をやりかえたときの写真です。治療前と
治療後です。
今回、この矢印の治療した2本の歯について治療手順を見ていただければと思います。
治療前の拡大写真です。ここから銀歯を外していきます。
銀歯を外してみると、やはりこれだけ虫歯が進行しています。
この虫歯を全部除去して、コンポジットレジンにてダイレクトボンディングを行ったところです。
次は、手前の銀のクラウンが入っている歯です。
外してみると虫歯が進行しています。
まだまだ深いところまで虫歯が進行しています。
虫歯を除去しました。
このままでは、歯の型取りをすることができないので、コンポジットレジンにて歯の土台の形を作っていきます。
この状態で、シリコン印象材で型取りをしていきます。
色々な角度から、歯の色を調べるために写真を撮ります。
最終的に取り付けたジルコニアオールセラミッククラウンです。
周りの天然の歯とほとんど見分けがつきません。
横から見たところです。
完璧な適合です。完全にフィットしています。
色の段差がありますが、この歯は奥の歯ですので、歯頸部まで削っていません。
もちろん前歯だと、この様な段差はありません。
銀歯のままでこのまま過ごしていたら、更に虫歯が進行し神経まで届いてしまいます。
神経の治療をしても、数十年すると歯が折れてしまい抜歯が必要になります。
これだけ精度が高い治療であると、この先安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用7万7千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月14日
他院にてセレックで治療した歯がかけたため、ダイレクトボンディングにて治療した患者さんです。
セレックは、即日で出来る治療法ですが、予知性はダイレクトボンディングの方に軍配があがると思います。
下の写真ですが、セレックで治療した歯はどうしても境目が目立ってしまいます。
目立つという事はそこに隙間があるという事です。
セレックで治療した歯を外して悪いところを取り除いたところです。
セレックで治療するとしたら、さらに歯を削る必要があります。
ラバーダム防湿を行い、歯をお口の中から隔離します。
コンポジットレジンを充填したところです。
その後噛み合わせの調整を行い、ピカピカに研磨します。
数ヶ月経った写真ですが、境目は確認できません。
今後も安心してメインテナンスを行う事ができます。
ダイレクトボンディング
費用6万6千円
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2016年01月12日
不自然な前歯をセラミックを用いて全体的な治療をなさった症例です。
治療後は右の様になりました。
術前術後の全体のお写真です。
噛み合わせも全体が当たっていなかったのですが、しっかり全体の歯がかみ合う様に治療しています。
術前のレントゲン写真です。
残せない歯が2本あったため、そこの部分はインプラントで治療しています。
詳しいレントゲン写真です。
術後です。
e-maxというセラミックの材料で治療しておりますので、レントゲンでもどこを治療したのか見分けがあまりつきません。
治療前は奥歯に負担がかかる噛み合わせです。
しかし、治療後は安定した見た目と噛み合わせになっています。
インプラント治療
費用 528000円×2本(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
オールセラミッククラウン
費用 18万7千円×14本(ファイバーコア、プロビジョナルレストレーション含む)
デメリットとして、他の歯が経年的に変色した際にセラミックは変色しないので色の差が出てくる可能性や、硬い材料なので噛み合う相手の歯が削れる可能性がある。
2016年01月7日
歯周病で抜歯した後、骨を作ってインプラント治療した症例です。
下の写真が術前術後です。
治療前の状態です。
歯周病が進行し、お口の中全体が噛めないような状況になっています。
拡大するとこのようになります。
レントゲン写真でも歯の周りの骨がほとんど溶けているのがわかります。
抜歯を行った所です。
時間が経過しても完全に骨が回復しません。
インプラント治療を行う時のCT写真です。
このままでは治療が進まなくなるのでインプラント治療と同時に骨の造成を行いました。
インプラントの周りに人工骨を置き、メンブレンという膜で骨材を覆った所です。
3ヶ月経過するとインプラントの周りに骨が出来てきました。
レントゲンでもインプラントの周りに黒い影が少なくなり、安定してきたことがわかります。
こうなると安心です。
型取りを行い、インプラントに歯を取り付けます。
術前と比較すると完全に骨が出来ているのがわかります。
この様に歯周病でごそっと骨がなくなった場合には、骨を作る必要があることがあります。
しっかり計画を立て、キチンとした技術で治療すれば望むようなお口の中を作ることができるのです。
術後、メインテナンスで通院されてますが壊れる様子は全くありません。
インプラント治療
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月6日
下の写真は2本とも抜歯と同時にインプラント治療を行った方の左側から見た所です。
治療前と治療後です。
どこにインプラント治療をしてあるのかわからないくらい、自然の歯に近い歯となってます
インプラント治療した歯以外も治療しておりますので、全体としてとても良い状態になってます。
これが治療前の状態です。
歯科医師が見ても抜く必要がなさそうな歯ですが、患者さんは『ずっとムズムズが止まらない』
とおっしゃってました。
検査の結果、歯にヒビが入っていることが判明しました。
その場合は抜歯が必要となります。
抜歯した歯です。
真っ二つにヒビが入っており、根元の方まで割れています。
この状態であれば、歯を残そうとしても無理があります。
そして、歯を抜歯したのと同時にインプラント治療を行います。
抜歯と同時にインプラント治療を行うことは様々なメリットがあります。
まず、麻酔が1回ですみ、外科的な処置も1度で済みます。
また、歯を抜くと骨が吸収するのですが、骨の吸収を防ぐことが出来、
また歯ぐきの形も変化しないため、最終的に天然の歯と同じ様な形を作ることができます。
抜歯して同時にインプラント治療を行った写真とレントゲンです。
抜歯した穴とインプラントには隙間があるためインプラントの周りには完全に骨がありません。
2ヶ月ほど経過したところです。
インプラントの周りには骨が出来てきました。
これは、事前にこの様に骨が変化するということを見越した上で治療しているからです。
この状態で型取りを行います。(前後の歯も治療が必要であったため治療しています。
歯を取り付けたところです。
ほとんど天然の歯と見分けがつかない様な歯ができました。
もちろん噛み合わせ等にも細心の注意を払っております。
治療後、レントゲンCTを撮影しましたが、インプラントの周りは硬い骨で覆われ
今後、悪くなるリスクは極限まで排除されています。
術前術後です。
しっかりとした計画と技術を駆使することで、今後不安のないお口の中を再現することができます。
もちろん歯を失う前の天然の歯と見分けがつかないくらいの見た目まで回復できます。
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2016年01月5日
前歯のインプラント治療を行った方の術前術後です。
お顔立ちもこれくらい変化します。
しっかりした噛み合わせと本来の形の歯がお口に入ると、筋肉も自然の状態に回復しお顔立ちも左右対称に変化します。
この方の初めて来院された時のお写真です。
今まで歯科に行ってはどうにもならないと言われてきた患者さんです。
歯磨き指導などは今まで受けたことがなくこのまま悪くなるのを待つだけと言われていたそうです。
レントゲン写真ですが歯周病の重度の進行があります。
まず大事なのは、きちんと歯磨き出来る様にすることです。
だいぶ歯茎が引き締まってきました。
治療中は歯がないわけにはいきませんので、一時的な入れ歯で見た目は問題ない様にしておきます。
ここからどの様なお口の中にするのか、診断用ワックスアップというものを作って治療の設計図を作ります
この様なお口の中にするというのを治療前に決めます。
何となく治療して結果的にきれいになるということはありません。
あったとしても膨大な時間がかかります。
設計図を作ることが結果的に正確にスピーディーに治療を進行していく上でとても大切です。
この方は設計図の中で矯正治療が必要でしたので、インプラント治療の前に矯正治療を行います。
矯正治療のめどが立ち、インプラント治療の準備をしていきます。
インプラント治療を行う際はレントゲンCTが必須です。
CTでインプラントの入る骨の厚みがあるのか調べます。
レントゲンCTを分析し、インプラント治療を行う位置を決めていきます。
その通りの位置にインプラント治療を行います。
位置がずれていたりすると見た目もおかしな歯になってしまいます。
想定していた位置にインプラント治療ができました。
インプラント治療を行ったのち仮歯を作ります。
仮歯でしばらく噛み心地を確認してもらった後、セラミックの歯に置き換えていきます。
患者さんはとても満足され、見た目も良く何でも噛むことができる様になりました。
レントゲン写真です。
噛み合わせもしっかり安定しています。
この様に事前にしっかりと計画を立て、無理のない治療を施術すると思い描いた通りのお口を作ることができるのです。
528000円(インプラントガイド、インプラント埋入手術、プロビジョナルレストレーション、オールセラミッククラウン)
デメリットとして、インプラントは清掃不良や噛み合わせの力が強くかかるとインプラント周囲炎を起こす可能性があり、インプラントとオールセラミッククラウンを固定しているスクリューが緩む可能性もある。
2014年07月9日
生まれつき歯の数が少ない人が今の若い人には多い様です。
歯が少ないと、場合によっては『すきっ歯』の状態になります。
この方は通常2番と言われる前から数えて2番目の歯が生まれつき生えてきてません。
本人はずっと気にしてあったみたいです。
治療するとすれば通常矯正治療になります。
矯正治療で歯の隙間を更に広げて、その隙間にインプラント治療をしていくことになります。
その方法だと費用、期間等がかなりかかる事になります。
それ以外の方法ではダイレクトボンディングで対処できます。
今回はダイレクトボンディングで治療を行いました。
まず、今の状態のお口の型とりを行って、模型を作ります。
その模型にワックス(ロウソクの様な物)で歯の形を作って行きます。
歯科では診断用ワックスアップと言われている物です。
模型で歯の形を作ると、お口の中でその形が再現出来るように
このような『型』を作ります。
その際歯の出っ張っている所なども、事前に作っていた器具で調整します。
そして治療が終わったところです。
理想的な治療ではありませんが、特に大幅に歯を削る事なく治療を終えています。
もし、今後この患者さんが矯正治療を受けたいという事でも十分対応出来ます。
スキっ歯だと印象がよく思われない事もありますので、
ダイレクトボンディングは非常に有効な治療方法だと思われます。
ダイレクトボンディング
費用5万5千円×4本
リスクとして欠ける可能性がある(修復可能)。
2014年06月26日
50代女性の患者様です。
左上の前歯が欠けたという事で来院なさいました。
前歯は何度治療してもすぐ欠けるという事でした。
診査の結果、下の奥歯が残せる様な状態ではありませんでした。
その為、奥歯に力が入らず、奥歯にかかるはずの力がすべて前歯にかかっていました。
なので、治療してもすぐに前歯はダメになっていたのです。
根本的に解決するには奥歯でしっかり噛める歯が無ければなりません。
そこで、インプラント治療を提案しました。
入れ歯だと、本来噛む力の十分の一程の力でしか噛めません。
またこの方、長年しっかりしたかみ合わせが出来なかったため、本来の噛み合わせの位置が若干ずれています。
インプラント治療を行う際、理想的なかみ合わせも同時に作って行く必要があります。
という事で全体的な治療も行う事にしました。
虫歯の部分や歯の色が気になる部分も一緒に治療して行きます。
こちらは術前のレントゲン写真です。
全体が見れるパノラマレントゲン写真と1本1本詳しく見る事が出来るデンタルレントゲン写真を撮影してはじめて詳しい事が分かります。
治療中の写真です。仮歯を入れた状態でマウスピースを装着します。これで理想的なかみ合わせに近づけて行きます。
噛み合わせも安定し、最終的な歯を取り付けた所です。
歯がない所には歯が入り、どの歯が本物の歯かわからないくらいキレイになりました。
上の前歯はブリッジで対応してます。
右下に1本、左下に2本インプラントが入っています
治療前と比較していただくと、より自然な歯に近づいているのがお分かり頂けると思います。
白いだけが審美治療ではありません。
佐伯歯科クリニックでの審美治療は、顔貌、口唇、歯のバランス等、トータルでの調和を目指しております。
患者様には口元が上品になり、大変喜んで頂きました。
患者様の人生にプラスになれたかなと思うと、とても嬉しい気持ちになります。